ダライ・ラマ法王14世テンジン・ギャツオは、ご自身のことを一介の僧侶だと言われる。しかし、法王はチベットの精神的指導者である。1935年7月6日、チベット東北部(アムド)のタクツェルという小さな村の農家に誕生されて、幼名をラモ・ドゥンドゥプと命名され、2歳の時に先代のダライ・ラマ法王13世トゥプテン・ギャツォの転生者と認定された。歴代ダライ・ラマは仏陀の慈悲...
ダライ・ラマ法王は1935年7月6日、アムド地方の小さな村タクツェルで農業を営むチベット人家庭にお生まれになり、ラモ・ドゥンドゥプと名付けられた。ラモ・ドゥンドゥプという名前は“願いを叶える女神”という意味である。タクツェル(吠える猛虎)は広い谷間を見下ろす丘の上の小さな村だった。長い間、人が住みつくことも農耕することもなく、ただ遊牧民の放牧地だった。何故な...
ダライ・ラマ法王による政治的指導者の立場からの引退に関するスピーチとメッセージ チベット民族蜂起52周年記念日におけるダライ・ラマ法王の声明 第14期チベット亡命政権議会に際してのダライ・ラマ法王のメッセージ ダライ・ラマ法王、自身の引退について語る - 2011年3月19日...
はじめに チベット内外のチベット人をはじめとするチベット仏教の追随者である僧俗すべて、ならびにチベットおよびチベット人に関わりのあるすべての方々に申し上げます。 雪の国チベットでは、過去に出現した王、大臣、学者、成就者たちの恩を受け、三乗(声聞・独覚・菩薩)および四部タントラ(作・行・瑜伽・無上瑜伽)に集約される完全なる仏勝者のお言葉と思想からなる教説と...
ダライ・ラマ法王は、ご自身のことをどのように見ておられるかと尋ねられると、「私はごく普通の仏教僧です」とお答えになる。 法王は、しばしばダラムサラを離れてインド国内、あるいは海外を訪問されている。旅行中は、約束されたスケジュールによって生活パターンが変わる。しかし、法王は早起きで、夜はできるだけ早く就寝される。 ダラムサラにおられるときは、朝3時に起...
質問:法王様はご自身をどう思っていらっしゃいますか? 回答: 私はいつも、私自身のことを仏教の一僧侶に過ぎないと考えています。それが本当の自分だと感じるのです。世俗的な指導者としてのダライ・ラマという存在は人間が作った制度に過ぎず、チベットの人々がダライ・ラマを受け入れる限り、彼らは私を受け入れるでしょう。しかしひとりの僧侶であるとい...
日付 / イベント (チベット暦) 1933年12月17日 / ダライ・ラマ13世、ラサにおいて57歳で遷化(チベット暦癸酉10月30日) 1935年7月6日 / チベットのアムド地方、タクツェル村に生まれる(チベット暦乙亥5月5日) 1939年7月 / アムドからラサに向けて3ヶ月の旅に出発 1939年 / ブムチェンにて、ダライ・ラマ...
インド国内におけるダライ・ラマ法王の法話に参加される方は、座布団、お茶用のコップ、日よけの帽子を持参のこと。法話会場では荷物と身体のセキュリティーチェックが行なわれるため、必要最小限の物しか持ち込まないこと。 登録 一般的にインド国内における法話会は無料であり、一般参加が認められている。ダラムサラで行われる法話会に参加するには、ホテルチベットの近くにある...
標高 1250mから1982m 気温 最高気温38℃(6月)、最低気温0℃(1月) 年間降水量 290cmから380cm、7月から9月が雨季 服装 冬はウールなど厚手の服装が望ましい。夏は半袖、雨季に傘は必携。 移動 下ダラムサラには空港があり、デリー、パタンコット、クル、シムラと結ばれている...
ゲシェ・ランリ・タンパの『心を訓練する八つの教え』には八つの偈(仏教の教えを説く四行詩)がある。最初の七つの偈は、智慧と方便という二つの修行道のうち、慈悲心、利他心、悟りを得たいという熱望など方便の修行に関する教えである。そして第八偈は、修行道において智慧を育むための直接的な教えとなっている。 第一偈第二偈第三偈第四偈第五偈・第六偈第七偈第八偈発菩提心...
祈願文の著者:ダライ・ラマ14世 テンジン・ギャツォ法王 はかりしれぬ大海のように広くすぐれた資質を備え 寄る辺なきすべての有情たちを一人息子のようにみなされている過去、現在、未来の仏陀、菩薩、弟子たちよ私の真実の慟哭をお聞きください 輪廻と涅槃の苦しみを断滅する牟尼の教えによりこの広い世界の利益と幸せという栄光が広められそれを維持する賢者と成就者たち...
仏教概論 仏教は、小乗仏教と大乗仏教という二つの乗り物(修行道)に分類されています。小乗仏教はさらに声聞乗と独覚乗(縁覚乗)に分類され、この二つの乗り物は相対的に見た修行者の能力のレベルと、修行者がどのような結果に到達できるかに基づいて区別されていますが、修行者が歩む修行道の教義上の特徴は基本的に同じです。声聞乗と独覚乗という小乗仏教の修行道に適する気...
遺憾ながらダライ・ラマ法王への一般謁見の受付は現在行なっておりません。法王庁では、ダライ・ラマ法王の主治医および関係者からのアドバイスに従って、法王のスケジュール、特に謁見やインタビューなどの予定の削減に取り組んでおります。どうぞご理解ください。...
個人謁見の申し出は慎重に審査がなされます。希望者は各自の詳細情報だけでなく、ダライ・ラマ法王に謁見するための具体的な理由を提出しなければなりません。個人謁見は通常、週に三回(月曜日、水曜日、金曜日)予定されていますが、リクエストがある場合は事前に諸手続きをしていただく必要があります。直前の申し出や必要事項の提示がない申し出に関してはお引き受けすることができま...
ダライ・ラマ法王は報道関係者との交流の機会を持たれますが、個人謁見の申請が多数ありますので、報道関係者のインタビューは一謁見日ひとつに限らせていただいています。インタビューを希望する報道機関の関係者は、特別審査委員会による審査の時間および申請が認められた場合の日程調整が必要となりますので、インタビューの申請はかなり前に提出する必要があります。...
ダライ・ラマ法王は、様々な宗教行事、社会的および文化的行事といった世界各地の招聘リクエストに対し、可能な限り対応できるよう心がけておられます。インド国外の個人または組織でダライ・ラマ法王の招聘を検討している場合には、各国、各地域に駐在する代表部事務所(チベットハウス)を通じ、招聘リクエストを送っていただくよう法王庁よりお願いをしております。代表部事務所は駐在...
【メール】法王庁: [email protected](英語のみ)ダライ・ラマ法王日本代表部事務所:[email protected](日本語可) 【所在地】The Office of His Holiness the Dalai LamaThekchen ChoelingP.O. McLeod GanjDharamsalaHimachal...
ダライ・ラマ基金は、個人や機関によるチベット人のための福祉活動、チベット固有の文化・遺産の保護ならびに振興支援を目的とし、2009年、ダライ・ラマ法王によって設立されました。 ダライ・ラマ基金では様々な慈善活動の中で、教育の機会の普及や教育システムを通じて若者の普遍的責任感を育成する方針を展開しています。また、科学と宗教間の有意義な対話を促進し、環境保護の...
本日は、1959年にチベット民族がチベットの首都ラサにおいて中国共産党の抑圧に対する平和蜂起を行なってから52周年を記す日であり、同時に、2008年にチベット全土において非暴力デモが行なわれてから3周年を記す日です。この場をお借りして、チベットのために命を犠牲にした勇敢な男性たち、女性たちに、敬意を込めて祈りを捧げます。また私は、今なお抑圧に苦しみ続けている...
2011年3月14日 第14期チベット亡命政権議会議員 各位 ご存知の通り、チベット語で「チョルカ・スム」と呼ぶチベットの三つの地域は、初代王ニャティ・ツェンポの時代(紀元前127年)から支配者ティ・レルパチェンの時代(838年)まで、およそ千年間、チベットの王が42代にわたって統治してきました。その千年間、チベットは中央アジアの大国として、軍事的にも政...
亡命生活が始まって以来、私は30年以上にわたり民主的な統治制度の確立に真摯に取り組んできました。「我々の民主主義はダライ・ラマ法王の贈り物だ」と亡命チベット人は言います。10年前、カロン・ティパをダライ・ラマによる候補者指名ではなく民主的に選出する制度が導入されました。ダライ・ラマによる候補者指名は正しいものではなかったからです。カロン・ティパの直接選挙以来...
私はすべての有情のために如意宝珠にもまさる最高の目的を達成しようという決意によって常に有情を慈しむことができますように この四行詩は、他のすべての有情たちを心から愛しいと感じる心を育むための教えです。この偈では、他の有情たちを如意宝珠のように貴重な宝とみなす態度を築くことがいかに大切であるかが強調されています。そこで、「何故私たちは、他の有情たちを貴重で価...
誰と一緒にいる時でも自分を誰よりも劣った者とみなし他者を最もすぐれた者として心の底から大切に慈しむことができますように 第一偈には、すべての有情を宝のように貴重な存在とみなす心を育む必要性が説かれていましたが、第二偈では、すべての有情を宝のように貴重な存在と認識した上で、彼らを劣った者と考えて憐れむのではなく、貴重な宝とみなす心を土台として大切に慈しむべき...
いかなる行ないをする時も、自分の心をよく調べ自分と他者を害するだけの煩悩が生じるやいなや真っ向から立ち向かいすぐさま力ずくで対治することができますように この偈は本当に、仏法の修行のエッセンスとも呼べる核心に触れています。仏陀の教えという脈絡の中でダルマ(法)について語る時、私たちは涅槃、つまり苦しみが止滅した境地のことを話しているのです。苦しみからの解放...
悪い性質を持った有情たちが悪行や辛苦に苛まれているのを見た時貴重な宝を見つけたかのように得がたいものとして大切に慈しむことができますように この偈は、おそらくその人のふるまいや外見、貧困や病気などのために社会的に重要視されていない人々とどのように関わるべきかという特別な状況について述べられています。菩提心を育む実践をしている人ならば、そういう人たちに出会っ...