インド、ヒマーチャル・プラデーシュ州ダラムサラ
本日、ダライ・ラマ法王は、カルナータカ州首相に再び就任したB.S.イェデュラッパ氏に書簡を送り、祝福の言葉を伝えられた。
「私は、貴殿のリーダーシップの下で、カルナータカ州の人々が繁栄と発展を手にする日が来ることを確信しています。とりわけ、貧しい人々の暮らしが改善されるよう取り組んでくださることを期待しています」
「われわれチベット人の亡命生活も、今年4月で60年目に入りました。ご存知のように、カルナータカ州には3万人を超えるチベット人が居住しており、これは亡命チベット人社会の中では最も多い数でしょう。昨年には、カルナータカ州およびカルナータカ州の人々の友情と支援に謝意を表してバンガロールで式典が開催され、私も感謝の意を述べさせていただきました。また、古代インドの叡智であるナーランダー僧院の伝統に基づいた学習センターがカルナータカ州に再建されたことも、ここによろこびを込めてお伝えしたいと思います」
「これを成し遂げることができたのは、カルナータカ州の皆さんが、S.ニジャリンガッパ氏が州首相であった時代からジャワハルラル・ネルー首相の呼びかけに対してこのうえなく寛大に応じてくださったことに依るところが大きいのです。ニジャリンガッパ氏に初めてお目にかかったのは、1956年に私がインドを訪問したときのことでした。そこで、この場をお借りして、カルナータカ州の人々と州政府がチベット人に示してくださったあたたかで友好的な支援に対し、あらためて深い感謝の意を表明したいと思います」
法王は最後に、州首相があらゆる困難を乗り越えることができるよう祈りを捧げられた。