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『入菩薩行論』法話会 初日 2017年7月28日

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インド、ジャンムー・カシミール州 ラダック地方レー

ダライ・ラマ法王がどこに向かわれようと、法王の笑顔を拝し、慰めとなるお言葉を拝聴し、心を落ち着かせる法王の存在感に触れたい、と願って集まる大勢の人々がいる。今朝も法王は、そういった何十人もの人々と挨拶を交わされた後、シワツェルの法王公邸の門まで歩かれた。そして広大な敷地の外れにある法話会場に移動するため車に乗り込まれた。沿道には何千もの人々が法王を歓迎しようと列をなし、会場近くには美しく装った地元の女性たち、太鼓奏者、ホルン奏者、儀式用の伝統的なホルンや傘を持った僧侶たちが並んで待っていた。法王は建物に入られる直前に、慢性的な病気に苦しむチベット人たちを励ますために暫し足を止められた。

法話会場に設けられた天蓋の下に入られた法王は、まず釈迦牟尼像に礼拝された。そしてステージの端を下りて歩かれながら、数人の昔からの友人と目を合わされ、ステージ先端の中央、左の角、右の角へと移動されながら、4万人を超える聴衆に向かって手を振られた。最後に右側に並んだ高僧と僧侶たちに挨拶をされてから法座に着かれると、熟達した問答を披露したラダック公立学校の子供たちが着席し、続いて仏教学中央研究所(Central Institute of Buddhist Studies)の生徒たちが、美しい旋律にのせてサンスクリット語で『般若心経』の誦経を行った。

ダライ・ラマ法王の法話会初日、サンスクリット語で『般若心経』を誦経する仏教学中央研究所の生徒たち。2017年7月28日、インド、ジャンムー・カシミール州 ラダック地方レー(撮影:テンジン・チュンジョル / 法王庁)

法王は、この法話会についての説明からお話を始められた。
「今年の法話会では、去年の続きの解説を行います。『入菩薩行論』の最初の3章については昨年既に説明しましたので、今年は第4章『不放逸』から始めます。このテキストの著者、シャーンティデーヴァ(寂天)はナーランダー僧院の偉大な導師であり、ナーガールジュナ(龍樹)の見解の継承者のお一人です。私はこの教えをキノール(チベット語でクヌ)出身の導師であるテンジン・ギャルツェン・リンポチェから授かりました。リンポチェは、『8世紀にこのテキストが書かれて以来、覚者の心である菩提心を育むための解説で、これに勝るものを見たことがない 』と断言されました。リンポチェから解説の伝授を受けたのは1967年のことで、それは私の心に大きな利益をもたらしました。リンポチェは、私がこの教えを他の人々に説く機会をできるだけ多く持てればとてもいいことだ、と言われました」

そして法王は、次のようにお話を続けられた。
「たくさんの人が今日ここに集まりましたが、それは娯楽や商売、あるいは政治的な集会などのためではなく、精神的な支えとなる教えを聴くために集ったのです。それは何を意味するのでしょうか?21世紀を生きる70億の人々は皆、苦しみではなく幸せを望んでいます。その点に関して、私たちは皆同じです。その多くが宗教に慰めを見出そうとしていますが、70億のうち1億に及ぶ人々は宗教に関心がなく、宗教は搾取を生み、無益であると言明しています。全ての伝統的宗教は愛と思いやりの実践を推奨していますが、その実践こそが心の平穏と幸せの源であり、怒りや嫉妬という破壊的な感情(煩悩)の欠点を諌める手立てです」

ステージから見た、ダライ・ラマ法王の法話を聴聞する4万人を超える聴衆。2017年7月28日、インド、ジャンムー・カシミール州 ラダック地方レー(撮影:テンジン・チュンジョル / 法王庁)

「科学者たちは、愛と思いやりを育んだ人の心はとても穏やかであるが、常に怒りと恐れを抱いていると不安になり、健康にも悪い影響を及ぼす、と立証しています。一般常識の見地からも、愛と思いやりに心を動かされ、感銘を受ける人々というのは、穏やかで幸せな状態にあると言えます。一方で、嫉妬や競争心のような破壊的感情に突き動かされている人々にとっては、世界は敵だらけだと感じられることでしょう。愛と思いやりがあれば、人から信頼され、多くの友人に恵まれることは容易に見て取れます。そして同様に、誠実さと信頼が正義の基盤となるのです」

「経済的な発展だけでは、私たちが直面している問題を解決することはできません。世界の平和は個々の人間が心の平和を得て、それが家族全体、コミュニティ全体へと広がることによって達成されます。それはお金で買えるものではありません。自分の破壊的感情に立ち向かうために、内なる人間としての価値を高め、育む必要があります」

法王は、先ほど問答を披露したラダック公立学校の子供たちが、覆いを持たずに日に晒されているのをご覧になり、法座のそばの日陰の場所に移動するようにと声をかけられた。そして法王は、私たちは、手を差し伸べる必要があるにも拘らず、他の人に降りかかる災いを見て見ない振りをしてやり過ごすことは許されない、と語られた。法王は、他人の苦しみに無頓着であることは倫理観の欠如を反映するものだと認識する人が、今日、教養ある人々の間で増えていると付け加えられた。

法話会初日、傘で日差しを避けながら、ダライ・ラマ法王が読まれる『入菩薩行論』のテキストを一緒に目で追う群衆の中の僧侶たち。2017年7月28日 インド、ジャンムー・カシミール州 ラダック地方レー(撮影:テンジン・チュンジョル / 法王庁)

法王はまた、次のように述べられた。
「チベットに仏教が伝わってから千年以上経ちますが、私たちはこの伝統を生きたまま継承してきました。インドの友人たちと知性ある方々に伝えたいのは、 心と感情についての古代インドの智慧を復活させることは今日でも適切なことであり、とても役に立つことだということです」

「私は今日、仏教の教えを説くためにここに来ました。釈尊は、心を制御することは可能であり、制御された心は幸福の実現を可能にする、と明言されており、また、次のように述べられています」


  • 仏陀たちは有情がなした不徳を水で洗い流すことはできない
  • その手で有情の苦しみを取り除くこともできない
  • 自ら得た理解を他者に与えることもできない
  • ただ、真如という真理を示すことで有情を救済されている


法王は『入菩薩行論』のテキストを取り上げられて、第4章の通読を始められた。この章は不放逸についての解説であり、一旦やると決めたことについては、それを遂行しなければならない、と説かれている。法王は、有暇具足を備えた人間の生を得ることがいかに稀であるか、また、その貴重な人間の生も無常であり、一瞬にして失われてしまうことを説いたいくつかの偈頌について、特に言及された。

3日間にわたる法話会の初日に、教えを説かれるダライ・ラマ法王。2017年7月28日、インド、ジャンムー・カシミール州 ラダック地方レー(撮影:テンジン・チュンジョル / 法王庁)

更にテキストの中では、「煩悩がどのようにして私を奴隷のようにしたのか?」と問われている。否定的で破壊的な感情である煩悩は、私たちに妨げをなす魔物に喩えられていて、それについて法王は、そのような妨げを防ぐ一番良い方法は、妨げをなすものたちに対して慈悲の気持ちを育むことである、と述べられた。

そして法王は以下の偈頌を読まれ、「これは私たちが守るべき誓約のようなものです」とアドバイスされた。


  • 煩悩を克服するために
  • 常に退転することなくとどまるべきである(42偈より)

  • 私はこれ〔煩悩を滅する対策〕に執着し
  • 〔煩悩に対する〕憎しみを維持して
  • 戦場で会って〔打ち負かそう〕(43偈より)

  • 私は焼き殺されても
  • 私の頭が切られてもかまわない
  • どのような時であれ
  • 煩悩という敵に屈服してはならない(44偈)


第4章の終わりまで解説されると昼食の時間になり、法王は「明日もこの続きを行います」と約束されて初日の法話を終えられた。

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