アメリカ、カリフォルニア州サンディエゴ
ダライ・ラマ法王は今朝、ヘルムート・コール元ドイツ首相の訃報を受けて哀悼の意を表明され、マイケ・コール・リヒター夫人に書簡を送られた。法王は、ヘルムート・コール氏が先見の明のある優れた指導者であったことに言及し、故元首相へのご冥福をお祈りするとともに、夫人とご遺族の皆様にお悔やみを申し上げたいと述べられて、次のように記された。
「私は、冷戦が平和的に終結してドイツの再統合が可能となった際、ヘルムート・コール元首相の安定したリーダーシップに大いに感銘を受けました。私もまた彼と同様に、各国の懸念に先んじて共通の関心を促進するために設立された欧州連合(EU)の精神を心の底から称賛しています」
「私たちがヘルムート・コール氏のような指導者たちに感謝のしるしとして捧げられる最高の贈り物は、彼らのビジョンを今後に伝え、将来の世代の意欲を引き出すよう働きかけることです。そうすれば、欧州連合は来たるその時代にも結束と強さのモデルとして働き続けることでしょう」と、法王は書簡を締めくくられた。