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デリーでロシア人仏教徒への法話会 最終日 2016年12月27日

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インド、デリー

デリーで行われた今年のロシア人仏教徒への法話会には、カルムイク、ブリヤート、トゥバ、ロシア、モンゴル、チベット、エストニア、ウクライナ、カザフスタン、キルギス、リトアニア、ベラルーシなどの国々から参加者が集まった。この日の朝、ダライ・ラマ法王は法話会場へ向かわれる前に、ロシアの国営テレビ局チャンネル1のオクサナ・シュメレワ氏のインタビューを受けられた。

ロシアの国営テレビ局チャンネル1のオクサナ・シュメレワ氏のインタビューを受けられるダライ・ラマ法王。2016年12月27日、インド、デリー(撮影:テンジン・チュンジョル / 法王庁)

シュメレワ氏は、ロシアの人々はお守りを持つのが好きだと説明し、法王に、彼らの幸福のためには何をお勧めになるかを尋ねた。法王は、それは一人一人異なると答えられ、本当の加持は、物質的なものよりもその人自身の心から得られるものであると付け加えられてから、次のように語られた。

「チベットの有名な修行者であったミラレパは、何の所有物も持たずに乞食のように暮らしていました。ある時泥棒が彼の洞窟に忍び込んだ時、ミラレパは笑って、『昼間私が見てもここには何もないのに、夜やってきたお前に何が見つかるというのだ?』と大声で言ったそうです。心の成長は外見によるのではありません。釈尊ご自身も、6年間何も持たず、数珠さえなしに真剣に瞑想して悟りを得られたのです」

「また、ムンバイの裕福な家族がある時私に会いに来て、私に加持を授けて欲しいと頼まれましたことがありました。そこで私は、あなた以外の人に加持を求めるのは間違いで、本当の加持はあなた自身の心の中にあるのです、と言いました。この家族は裕福なので、その財産をムンバイのスラムに住む人々が教育を受ける機会を得られるように使ってはどうか、と伝えました。そういう行ないをして徳を積むことこそ本当の加持の源なのです」

シュメレワ氏は、カルムイクとトゥバにおける仏教の状況について法王にお尋ねした。法王は、次のように答えられた。「現在私はロシアを訪問することができないので、ロシアの熱心な仏教徒たちは教えを聞くためにインドに来なければならない状況です。それさえできない人たちは、私が今年の初めにラトビアで、ディグナーガの『集量論』の註釈書としてダルマキールティが著した『量評釈』の解説をした時に、聞きに来るしかありませんでした。この難解なテキストを選んだのは、20世紀の初頭にこれをロシア語に翻訳しようとされた話を聞いて感動したからです」

ロシア人仏教徒たちへの法話会の最終日、法話を説かれるダライ・ラマ法王。2016年12月27日、インド、デリー(撮影:テンジン・チュンジョル / 法王庁)

法王は、法話会場で法座に着かれると、「今ちょうど9時ですから、テキストの解説を11時までに終わらせて、菩提心生起の儀式を行いましょう。その後時間があれば、幾つかのグループに分かれて私と一緒に集合写真を撮れるでしょう」と言われたが、「手を握っても加持はありませんよ」と念を押されて、次のような逸話を語られた。

「昔、アムド地方に一人の年老いたラマがいて、あるところから教えを説きに来て欲しいと招待されましたが、そのラマは、そこに行くにはもう年を取りすぎたと言って断りました。すると彼らは、教えに来られないのなら、ただ加持を授けに来るだけでいいからと答えました。しかし、最終的にその年老いたラマがやって来た時は、非常に広大で深遠な教えを説いてくれたので、彼らはすっかり驚いてしまったのです。そこで、最後にこのラマは、『私は人々の頭に汚れたこの手を置いて加持を与えるようなラマではありません。何が実践するべき善き行いで、何が捨てるべき悪い行いなのかを教えることはできるので、これなら幾らかは人の役に立つことができるでしょう』と言ったそうです」

法王は『入菩薩行論』の第9章をエネルギッシュな速さで読まれ、所々解説を入れながら進められた。そして次の第54偈を読まれて、解説を加えられた。


  • 煩悩障と所知障という
  • 暗闇の対治は空性である
  • 速やかに一切智の智慧を望む者は
  • それをなぜ修習しないのか


ここで法王は、ナーガールジュナの『根本中論偈』第22章「如来の考察」から最初の偈を引用された。法王はこの偈を、如来にではなくご自身に置き換えて読まれている。


  • 〔如来は〕五蘊ではなく、五蘊と別のものでもない
  • 〔如来の〕内に五蘊があるのではなく、五蘊の内に如来があるのでもない
  • 如来が五蘊を所有しているのでもない
  • では如来はいかなるものであろうか


法王は、ご自身の体験から、この偈が無我を瞑想するために効果的な手段であることがわかったと述べられた。

3日間の法話会が終了し、ロシアとモンゴルからの参加者グループと写真撮影をされるダライ・ラマ法王。2016年12月27日、インド、デリー(撮影:テンジン・チュンジョル / 法王庁)

第9章を読み終わられると、法王は功徳の廻向を説く第10章を速やかに読まれた。『入菩薩行論』をすべて読み終えられると、伝統に従って再び第1章の最初の偈を読んで、このテキストの法話を終えられた。

続いて法王は、よく知られている三宝への帰依と発菩提心の偈を読まれ、菩提心生起の短い儀式を行われた。そして、私たちが今持っているごく普通の心が、一切の汚れを滅することにより、仏陀の心になることができるのだと再度繰り返された。そして、釈迦牟尼仏、観音菩薩、文殊菩薩、ターラー菩薩のマントラの伝授をされてから、次のように法話を締め括られた。

「このテキストを、いつでも時間がある時に是非読んで勉強してください。そうすれば、年々あなた自身が少しずつゆったりした穏やかな人間になっていくのがわかるでしょう。皆さんの中には、ラトヴィアで再びお会いできる方々もいるでしょうから、それを楽しみにしています」

明日法王はブッダガヤに移動され、第34回目となるカーラチャクラの灌頂を授与される予定である。

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