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仏教祝賀行事と「1億人のための1億人」運動の旗揚げ 2016年12月11日

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インド、ニューデリー

ダライ・ラマ法王は今朝、タタ社会科学研究所のS.
パラスマン教授に会われ、世俗的倫理の教育カリキュラムに関する報告を受けられた。パラスマン教授が作成しているのは世俗的倫理を学ぶための30時間のプログラムで、「現代教育は多くの面において大変優れているが、心の良き本質や道徳という面においては十分ではない」という法王の意見が反映されている。パラスマン教授は、このカリキュラムは法王の著作に着想を得たものであることを説明し、「普遍的価値を源とする」「変化を見抜く」「他者と共に導く」「責任」「倫理に基づいたリーダーシップ」の五つを具体的に挙げた。

法王は謝意を表明されて、「おそらくインドは、科学技術と古代インドの智慧を融合することのできる唯一の国家でしょう」と述べられた。

レヌ・メータ氏のインタビューに応じられるダライ・ラマ法王。2016年12月11日、インド、ニューデリー(撮影:ジェレミー・ラッセル / 法王庁)

続いて法王は、「偉大なるもの、善きもの(The Great and the Good)」と題されたドキュメンタリーの取材に応じられた。レヌ・メータ氏が、「どうすれば調和のある世界を築くことができるでしょうか」と法王にお尋ねすると、法王は、「“私たち”“あの人たち”という言葉で他者と自分を区別して考える癖を克服しなければなりません。自分たちのことだけに目を向けていれば、恐れや不信が湧くのは当然です」と述べられた。さらにメータ氏が瞑想について質問すると、法王は次のように述べられた。

「一点に集中して行なう『止』の瞑想は心を落ち着かせますが、これは短期的な精神安定剤のようなものであり、長い目で見れば問題があることに変わりはありません。しかし、分析を通して洞察力を養う『観』の瞑想を行なって、例えば怒りに利点があるかどうかを調べてみれば、怒りを止めることができます」

「人生の成功者となるのに必要なものは何でしょうか」とメータ氏がお尋ねすると、法王は次のように答えられた。

「他者を思いやり、利他の行いができること。これが自分と他者が幸福であるための究極の源です」

法王は昼食後、ツシタ・メディテーションセンター主催の第21回ダルマ・セレブレーション(仏法祝賀行事)に出席するため、アショカ・ホテルに向かわれた。到着すると、法王は、ゾパ・リンポチェとセンター所長のレヌカ・シン博士の出迎えを受けられた。二人のエスコートを受けて会場に入られるとき、「35年前に初めてダルマ・セレブレーションが開催されたのがこの会場なのです」とシン博士が伝えた。

法王ははじめに、二冊の新刊書の一般公開のリクエストに応じられた。一冊目はパドマサンバヴァに関するアルーナ・ヴァスデーヴ氏の著作で、二冊目はナーガールジュナ(龍樹)に関するモヒニ・ヌーン氏の著作である。ヴァスディブ氏は、これらはインド人の仏教学匠たちについて、インド人読者を対象に書かれた全六巻シリーズの最初の二巻であることを説明した。法王は、ナーガールジュナの教えを讃えて、次のように語られた。

「私は60年以上にわたり、ナーガールジュナが説かれたことについて思索してきましたが、ナーガールジュナの教えによって、煩悩が滅せられてきたと感じています」

ツシタ・メディテーションセンター主催の第21回ダルマ・セレブレーションでお話をされるダライ・ラマ法王。2016年12月11日、インド、ニューデリー(撮影:テンジン・チュンジョル / 法王庁)

シン博士が法話をとお願いすると、法王は法話に入られ、次のように述べられた。

「着るものや習慣が異なっていても、人間であることにおいて私たちはみな同じです。私たちのだれもが、悪しき感情(煩悩)とよき感情を持っています。うれしいときもあれば、悲しいときもあります。精神的にも、身体的にも、感情的にも、私たちは人間であることにおいて同じなのです。私が30年以上にわたって科学者たちと対話を行なってきたことをご存知かもしれませんが、最近、その科学者たちの何人かが、人間は本質的に思いやり深いものであるという科学的根拠を打ち出しました。また人間は社会生活を営んで生きる生き物なのですから、“私たち”“彼ら”と区別することも間違っています。そのような区別が、分裂や争いを生み出しているのです」

「このことからもわかるように、私たちが直面している問題の多くは、私たちが自分で作ったものです。自分たちが作ったのですから、自分たちで解決しなければなりません。20世紀は暴力と流血の世紀でした。私たちは大変な苦しみを味わったのですから、二度と過ちを繰り返さないように取り組まなければなりません。これはお金や軍事力で解決できる問題ではありません。必要なのは、人間として私たちはみな同じであることに基づいて、思いやりを互いに示すことです。これは、私が世界中の人々に気づいてほしいと思っていることでもあります」

法王は、ご自身の第二の使命は仏教僧としての使命であり、異なる宗教間の調和を高めることである、と述べられると、寛容と許しの源であるべき伝統宗教が争いや殺戮の理由となっていることに遺憾の念を表明された。法王は、インドでは何世紀にもわたって土着の宗教と外来の宗教が共存してきたことを強調された。そして、仏陀が聴聞者の興味や能力、生活環境に合わせて教えを説かれたこと、同じようにして時代に合わせてさまざまな宗教が生まれたことを説明された。

法王は、2011年に政治的最高指導者としての役割を引退したことを説明されて、しかし現在もチベットの自然環境の保護やチベット文化の維持などチベット人としての使命に取り組み続けていることに変わりはない、と述べられた。チベット仏教は、厳しく学問を修めて実践するというナーランダー大学の伝統に基づいている。法王は、明日、南インドに向けて出発されること、初の女性の仏教博士(ゲシェマ)となる尼僧たちの学位授与が南インドの僧院で行なわれることを説明されると、これは大きな成果である、と述べられた。

第21回ダルマ・セレブレーションで、ダライ・ラマ法王に質問をする参加者。2016年12月11日、インド、ニューデリー(撮影:テンジン・チュンジョル / 法王庁)

また法王は、科学・哲学・宗教に関して、カンギュル(経典)やテンギュル(論書)に説かれていることが再評価されていることにも言及された。心の科学や哲学的な内容は、宗教的な関わりを持たずともだれでも学問として学ぶことができる。宗教的な内容は、仏教徒のみが関わるが、現在ではナーランダー大学の教えを忠実に継承しているのがチベット仏教であることを世界中の多くの仏教徒が知るところとなり、チベット仏教への関心が高まっている。

質疑応答に入ると、法王は質問に応えられるなかで、「科学者の性分をお持ちの猊下が、ご神託を信じておられるようなので驚きました」とご友人から言われたときのことにふれられた。そのとき法王は、「人間が見たり触ったりできるもの以外にも、様々なものが存在することが示唆されています」と答えられたという。続いて、「どうすれば子どもたちに思いやりを深めてもらうことができるでしょうか」という質問に、「教育を通してです」と答えられた。

最後に、「俗人として普通の暮らしをしたいと思ったことはありますか」という質問に、法王は、幼い頃にポタラ宮で摂政を前に瞑想修行をしていたときの話をされた。夕暮れになり、摂政がうとうと眠り始めると、法王は、ポタラ宮の下を家畜の群れを連れて家路に向かう少年や少女たちの歌声にいつも耳を傾けられたという。そのようなときに、自分も彼らのようだったらなあと思ったことがあったが、後に、仏法や衆生を利益できる恵まれた立場に置かれていることを理解するようになった、と述べられた。

法王が講演を終えられると、ゾパ・リンポチェが心を込めて念入りに書き上げた謝辞を読み上げた。式典が終了すると、法王は速やかに大統領官邸に向かわれた。そして再びノーベル平和賞受賞者や指導者たちと合流されると、インドのプラナブ・ムカジー大統領が旗揚げをした「1億人のための1億人」運動(100 Million for 100 Million campaign)の開会式に出席された。

プラナブ・ムカジー大統領が旗揚げした「一億人のための一億人」運動の開始に伴い、大統領官邸の庭に集まった5千人を超える子どもたち。2016年12月11日、インド、ニューデリー(撮影:インド大統領官邸)

インド全土からやってきた5千人の子どもたちが大統領官邸の前庭に集まった。カイラシュ・サティヤルティ氏は、「今日は、プラナブ・ムカジー大統領の81歳の誕生日です」と述べ、今まさに「1億人のための1億人」運動が始まろうとしていることを熱く語った。サティヤルティ氏は、「世界では1億人の子どもたちが今も苦しみ、教育の機会を奪われています。これを変えるのは子どもたちです」と宣言し、「1億人のための1億人」運動とは、1億人の恵まれた子どもたちが自分たちの手で残りの1億人の子どもたちを支援する運動であることを説明した。

「富も力もみんなで分かち合うことのできる世界にしましょう」と、サティヤルティ氏は語った。

続いて、ダライ・ラマ法王、ノーベル平和賞受賞者のタワックル・カルマン氏とリーマ・ボウイー氏、ジュリア・ギラード元オーストラリア首相、パナマのカスティージョ・デ・バレーラ大統領夫人が見守るなか、プラナブ・ムカジー大統領がスピーチを行なった。大統領は、インド共和国の民主主義・多元主義・世俗主義を象徴する場所である大統領官邸から「1億人のための1億人」運動が始まることの意義について、次のように語った。

「インドがこれほど発展したにもかかわらず、1億人の子どもたちが今も学校に行くことができません。子どもたちが安心して安全に暮らすことができなければ、そして子どもたちがよりよい社会を築く機会を得られないならば、何の進歩もないということに人類は気づかなければなりません。欲望や恐怖、搾取からすべての子どもたちが逃れることができますように。インドに勝利を!」

サティヤルティ氏が前庭に出ると、子どもたちの歓声が沸き起こった。それに続かれた法王も、拍手喝采で迎えられた。ノーベル平和賞受賞者と指導者たちに続いて、大統領が前庭に下りてくると、子どもたちが「ハッピーバースデー」の歌を捧げた。子どもたちがキャンペーンの旗を掲げ、「1億人のための1億人」「あなたにできることを子どもたちのために」というメッセージが書かれた風船が一斉に放たれて空高く上昇していった。会場はよろこびでいっぱいになった。

法王は明日、デリーを出発して南インドに向かわれ、最初にマイソールを訪問される。

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