チッタマニターラ尊の本灌頂
ダライ・ラマ法王を迎えて3日間にわたり開催されたチッタマニターラ尊の許可灌頂と本灌頂は13日、大阪市の清風学園で最終日を迎えた。(撮影:ジグメ&チョペル)
灌頂は密教の「頭頂に水を灌ぐ」儀式からきた言葉で、チベット仏教においては仏と縁を結び、修行を深い段階に進めようとする者が資格を得るための重要な儀礼となっている。(撮影:ジグメ&チョペル)
灌頂ではさまざまな専用の法具や供物が使われる。赤い布や糸、 金剛杵、金剛鈴、孔雀の羽根、バターとツァンパ(はったい粉)を練ってかたどられたトルマ、さらには印などの所作、ひとつひとつが重要な概念やイメージを象徴している。参加者は同じ所作を通じてイメージを共有する。(撮影:ジグメ&チョペル)
輪廻転生を繰り返して解脱に至るチベット仏教の考え方に基づけば、灌頂は導師のもとで新たな生を受けるに等しい価値をもつ。この日、〝生まれかわった〟約1,000人の参加者に、法王は穏やかな笑みを向けられた。(撮影:ジグメ&チョペル)
清風学園ご出発
昼食休憩に入られるダライ・ラマ法王。「きょうのお昼ご飯は何ですか?うどんはありますか?」と、手を大好物のうどんの椀の形にして尋ねられた。係の女性が「ありますよ!」と声を弾ませると、「ほっほっほっ」と呵々大笑。周囲にも笑いが広がった。(撮影:ジグメ&チョペル)
お帰りになる法王を見送ろうと、清風学園の門の外からも大勢の人たちが手を合わせた。法王の滞在されるところ、常に人の輪ができる。(撮影:ジグメ&チョペル)
3日間に及んだ灌頂を終え、ギュメ寺院の僧侶たちに見送られ、清風学園を去られる法王。14日は高野山へ向かわれる。(撮影:ジグメ&チョペル)