インド、ヒマーチャル・プラデーシュ州ダラムサラ
ダライ・ラマ法王は、インドのビハール州議会選挙の結果を受けて、ニティシュ・クマール州首相が率いる与党連合の勝利を祝し、クマール州首相に書簡を送られた。書簡の中で、法王は次のように述べられた。
「私がビハール州を訪れた際、貴殿が示してくださったもてなしの心と友情に、私は深く感謝しています。なかでもブッダガヤには、近年、定期的に訪れるようになりました」
「また貴殿が、古代インド思想への関心を復活させるための私の取り組みを支援し、励ましてくださることにも、感謝したいと思います。古代インド思想は、東から昇る太陽のように輝かしい思想であり、歴史あるナーランダー大学の伝統としてきわめて鮮明に表現されています。ご存知のように、長きにわたるインドの哲学であるカルーナ(慈悲)と、その実践から生まれるアヒンサー(非暴力)は、世界の国々の良き手本です」
「私は、貴殿があらゆる困難を乗り越えて、ビハール州の人々の願いを実現できるよう祈念しています」
法王は、このように書簡の最後に述べて、祈りを捧げられた。