インド、ヒマーチャル・プラデーシュ州ダラムサラ
ダライ・ラマ法王は、北アイルランドの平和活動家でノーベル平和賞受賞者のベティ・ウィリアムズ氏の訃報に接し、同氏の甥ローレンス・ラベル氏に書簡を送り、哀悼の意を表明された。ベティ・ウィリアムズ氏は、アイルランドにキリスト教を広めたことで知られる聖パトリックの命日である3月17日、睡眠中に逝去した。書簡のなかで、法王は次のように述べられた。
「私たちは、大切な友人を失いました。ベティは、暴力を用いて紛争を解決することに強く反対していました」
「長年にわたり、私たちはノーベル平和賞受賞者の仲間たちとともに、対話や外交によって平和的に問題を解決するよう全力を尽くして働きかけてきました。どれほど解決が困難に思われる場合でも、ベティは毅然とした態度で平和的解決の道を求めてきました。ベティと何度も会って話したことは心温まる思い出であり、私は、ベティが国民と国家による平和なコミュニティを築くために尽力したことに深く感謝しています」
法王は書簡の最後に、「ベティへの最善の追悼は、私たち自身の心に平和を培い、その結果として家族やコミュニティが安らかな気持ちで幸せに暮らすことではないでしょうか」と記された。