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『般若心経』の法話会 3日目 2019年11月6日

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インド、ヒマーチャル・プラデーシュ州ダラムサラ

今朝、ダライ・ラマ法王は歩いて公邸を出られ、法王を一目拝顔しようと沿道で待ちわびていた人々に手を差し伸ばしながらツクラカンに向かわれた。なかには、高齢者や介護を必要とする人々、子どもや乳児の姿も見られたが、だれもがカタ(儀礼用の白いスカーフ)を捧げる機会を持てたことを喜んでいた。

法話会の最終日、『吉祥経』をパーリ語で唱えるタイの僧侶たち。2019年11月6日、インド、ヒマーチャル・プラデーシュ州ダラムサラ(撮影:テンジン・ジャンペル / 法王庁)

法話に入る前に、タイの僧侶たちが『吉祥経(マンガラスートラ)』をパーリ語で唱えた。続いて、韓国の尼僧のグループが木魚でリズムを取りながら『般若心経』を唱えた。

ダライ・ラマ法王は、会場に集まった人々に向けて次のように述べられた。
「ここには、パーリ語の伝統(上座部仏教)を引き継ぐ僧侶の方々も、サンスクリット語の伝統(大乗仏教)に従う韓国の兄弟姉妹の皆さんもおられます。私たちは全員、釈尊の教えを引き継ぐ弟子なのです。インドで生まれた仏教は、パーリ語の伝統を引き継いだスリランカ、ミャンマー、タイ、ラオス、カンボジアに、そして大乗仏教の伝統は、中国、韓国、日本、ベトナムへとアジア全域に広まりました。また、ネパール、チベット、モンゴル、そしてカルムイクやブリヤート、トゥバなどのロシアの共和国にも伝わりました」

「解脱に至る、一切智の境地に至るというのは、外の世界のことを言っているのではありません。これはあなた自身の心がよき変容を遂げたときの結果の境地について言っているのです。妄分別もうふんべつ(誤った認識)とそれに基く誤った行為から自分自身を解放できたとき、解脱に至ることができるのです。心の穢れは対策を講じることによって取り除くことができます。煩悩の習気じっけとしてしみのように残ってしまった所知障しょちしょうも最終的に取り除くことができるのであり、それによって、すべてをあるがままに見ることができるようになるのです」

韓国グループのリクエストによって開催されたダライ・ラマ法王の法話会最終日のツクラカンの情景。2019年11月6日、インド、ヒマーチャル・プラデーシュ州ダラムサラ(撮影:テンジン・ジャンペル / 法王庁)

「究極的な心の本質に関しては、仏陀もその他の有情も違いはありません。有情はすべて仏性を持っており、仏陀になることができるのです。つまり、だれもが仏陀の境地に至る可能性の力を秘めているのです。仏陀と一切有情に共通する心の空性は、同じように内にあり、常にそこにあります。これが仏陀の境地に至る実質因となるものです」

「法話を聞くのはよいことです。しかし大切なのは、聞いた教えについてよく考察し、その結果として得られた確信を、瞑想を通して心になじませていくことなのです。仏教は勉強することこそ何よりも大切であると私が言っていたと、ここに来られなかった友人や知人に皆さんから伝えていただきたいと思います。今日、法話会が終わったら、皆さんはそれぞれの国に帰っていきますが、心のなかでは私たちは共に一緒です。私が皆さんのことを忘れることはありません」

法王は、仏陀が教えを説かれた理由は、解脱と一切智の境地に至るためであると述べられた。また、小乗、大乗という呼びかたは、劣ったものと偉大なものという差別的な響きがあるので、法王ご自身は “パーリ語の伝統” と “サンスクリット語の伝統” という言いかたを好まれていることを説明された。そして、法話会の最初にパーリ語の伝統を引き継ぐ僧侶たちに『吉祥経』を唱えてもらうのは、仏教がパーリ語の伝統を土台としてその上に積み上げていくものであることを思い出させてくれるからである、と述べられた。

法話会の最終日、菩提心について説明されるダライ・ラマ法王。2019年11月6日、インド、ヒマーチャル・プラデーシュ州ダラムサラ(撮影:テンジン・ジャンペル / 法王庁)

その後、仏教が発展するにつれて、仏教学者たちはサンスクリット語を用いるようになり、やがてナーランダー僧院の伝統が生まれた。そのサンスクリット語の伝統の心髄は、菩提心を起こすことにある。

「菩提心には熱望の菩提心(発願心)と、実際に菩薩行に入ることを誓う請願の菩提心(発趣心ほっしゅしん)があり、ツォンカパ大師は、菩提心はあらゆる修行の土台であると述べておられます。菩提心がなければ、完全なる仏陀の境地に至ることはできません。たとえ空の見解を正しく理解していたとしても、それを支える菩提心がなければ所知障を滅することはできないのです。逆に、菩提心を育むことができれば、たくさんの功徳を積むことができます」

「菩提心は菩薩行の心髄です。菩提心は心の平和をもたらし、それによって身体も健康になります。シャーンティデーヴァ(寂天)は『入菩薩行論』のなかで次のように述べておられます。


  • 落胆や疲れをすべて取り除く
  • 菩提心という馬に乗って
  • 幸せ〔な生〕から幸せ〔な生〕へと進んで行くことを知ったなら、
  • いったい誰が怠慢な心を起こしたりするだろうか(第7章30偈)

  • 私は今日、〔仏陀、菩薩たちなど〕すべての守護者たちの御前で
  • 〔一切〕有情を〔究極の目的である〕如来の〔境地に導くため、〕それまでの間は
  • 〔一時的な目的である天人や阿修羅の〕幸せ〔を与えるため〕に客人として招いた
  • それ故、天人、阿修羅なども喜んでくださいますように(第3章34偈)


「持戒の修行に見られるように、菩提心の修養は有情に依存してなすことができます。有情の数は虚空のように無限であり、それ故に、有情を利益することは強い力を発揮するのです。仏陀の境地は、仏陀のお加持を通して生じるものですが、有情に依存して生じるものとも言えます。このように考えると、仏陀と有情は同等に恩の深い存在なのに、『なぜ仏陀を崇めるのに、有情を崇めないのか?』とシャーンティデーヴァは問いかけておられます。菩提心を育むならば、すべてを肯定的に見ることができるのです」

法話会の最終日に菩薩戒を授かる参加者たち。2019年11月6日、インド、ヒマーチャル・プラデーシュ州ダラムサラ(撮影:テンジン・ジャンペル / 法王庁)

「本日、私たちはここで熱望の菩提心を生起する儀式を行います。それに続いて授かる菩薩戒には18の根本戒と46の副次的な菩薩戒があります。修行において大切なことは、自分よりも他者を慈しむことです。これができれば、他の戒律も自然に守ることができます」

法王は、菩薩戒の授与を行なうなかで、一般的な教え(四聖諦や般若波羅蜜を含む顕教の教え)と、密教のように特定の弟子に向けて説かれる個別な教えの違いを説明された。そして最後に、「皆さんも、思いやり深くあるよう友人の方々を勇気づけてあげてください」と述べられた。

そして、愛情や思いやりは人類の幸せの源であり、これを世の中に広めることは法王ご自身の第一の使命でもあることを手短に説明された。法王の第二の使命は、異なる宗教間の調和を図ることである。法王はまた、ナーランダー僧院の伝統であるチベットの宗教や文化を守り続けるとともに、古代インドの知識を現代のインドに蘇らせることにもご自身の使命として取り組まれている。

法王は、「また来年会いましょう」と述べて法話会を終えられた。

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