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『中観心論頌』の解説の伝授 初日 2019年2月20日

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インド、ヒマーチャル・プラデーシュ州ダラムサラ

今朝、引き続き寒い曇り空の下、ツクラカンの堂内やその周囲、階下の中庭におよそ7,000人が集まった。そのうち2,000人以上は僧侶や尼僧たちで、その多くが南インドの僧院から来ており、地元のチベット人のほか、54ヵ国からやってきた外国人は約800人であった。

『中観心論頌註』法話会の初日、ツクラカンの中庭に集まった人々に挨拶をされるダライ・ラマ法王。2019年2月20日、インド、ヒマーチャル・プラデーシュ州ダラムサラ(撮影:テンジン・チュンジョル / 法王庁)

ダライ・ラマ法王は予定の告知時間より少し早めに到着されると、時を置かずすぐに法話を始められた。

「今日からバーヴァヴィヴェーカ(清弁 500-570頃)の著書『中観心論頌』に、ケンポ・クンガ・ワンチュク師の註釈が加えられた解説書を読んでいきます。ツォンカパ大師が、ご自身の著作である『大真言道次第論』の冒頭に “反論者に惑わされないよう論理に基づいて仏陀の教えを示すべきである” と記されているように、私もまた同様のことを『ナーランダー僧院の17人の成就者たちへの礼讃偈』の末尾に記しました。つまり、“私たち仏陀の教えに従う者たちは、その教えについてよく知った上で信心することが非常に重要である” と。それゆえ、私たちは偏見のない探究心を持って仏陀の教えの根拠を調べ、綿密に分析する必要があります。インドには古代より、見解の異なる多くの哲学学派が存在していました。バーヴァヴィヴェーカはそれらの古代インド哲学の見解を取りあげてひとつずつ解説していることから、このテキストは特に価値があるものとなっています」

「一方、それとは対照的に、アティーシャは11世紀にチベットで『菩提道灯論』を著されましたが、それは独特のやり方で個人が自分の心に善き変容を起こすことを目的としたものでした」

ツクラカンで行われた法話会の初日に、『中観心論頌註』を読み上げられるダライ・ラマ法王。2019年2月20日、インド、ヒマーチャル・プラデーシュ州ダラムサラ(撮影:テンジン・チュンジョル / 法王庁)

「私はクヌ・ラマ・リンポチェやゲシェ・リグジン・テンパ師、ケンポ・クンガ・ワンチュク師などの方々から13の古典的なテキストについての解説の伝授を受けてきました。そして、この『中観心論頌』の解説の伝授を受けることも重要だと思って調査したところ、それがないことが判明しました。そこで註釈入りの解説書があればその教えを授かりたいと思い、サキャ・ケンポ・クンガ・ワンチュク師(1921 - 2008)に解説書の準備と、私に解説の伝授を授けていただきたいとお願いしたのです。バーヴァヴィヴェーカは『中観心論頌』を四行詩の形で著され、その自註として知られる『思択炎(論理の炎)』も書かれています」

法王はテキストを読み始められると、まず最初にサンスクリット語のタイトルを、「マディアマカ・フリダヤ・カーリカー(Madhyamaka-hṛdaya-kārikā)」と読み上げられ、その後、ケンポ・クンガ・ワンチュク師がなんらかの理由で、単に「チベット語では…」とするのではなく、小文字で書かれた注釈に「中央チベットの言語では…」と書かれていることに気づかれた。法王にとって重要な点は、それがソンツェン・ガンポ王によって確立されたチベット語で書かれており、仏教王ティソン・デツェンがそのチベット語でカンギュル(経典)とテンギュル(論書)の翻訳をすることを委託したことである。

ツクラカンで行われた法話会の初日に、ダライ・ラマ法王が読み上げられるバーヴァヴィヴェーカの『中観心論頌』の註釈書を目で追う僧侶たち。2019年2月20日、インド、ヒマーチャル・プラデーシュ州ダラムサラ(撮影:テンジン・チュンジョル / 法王庁)

次に、「文殊師利童子に礼拝いたします」という翻訳者の礼拝の偈が述べられているが、これは、“仏教王ティ・レルパチェンのお言葉によって決められた礼拝の規律” として知られている。つまり、翻訳者の礼拝の言葉が仏陀の教えである三蔵のうちどれに属するのかによって、三種類の礼拝の言葉のどれを述べるかという規律を決められたのである。ここでは、文殊師利童子への礼拝の言葉が述べられているため、この論書の内容がアビダルマ(論蔵)についてであることを示している。

法王は、昨日説明した光明の心(対象物を見ている主体者の心の空)については、第三法輪で釈尊が明らかにされているように、多くのことが言及されていると述べられた。そして、光明の心と呼ばれる最も微細な意識は、間接的な原因や条件によって生じるものではなく、始まりなき遠い昔から常に存在しているものであると説明された。

続いて法王は、次のように述べられた。
「このテキストが著された理由は何でしょうか?それは、菩提心を起こした人びとを悟りの境地へと導くためです。要約すれば、菩提心を起こした人は、(1)決して菩提心を捨ててはならず、(2)大乗の教えに述べられている牟尼の禁戒に正しく頼り、(3)偏見のない心で全ての仏典をよく考察し、(4)教義と矛盾することなく真如を知ろうと願い求める、という四つの心の動機を維持することにより、生きとし生けるものを救済して正しい道に導くためなのです。バーヴァヴィヴェーカは、異なる哲学的見解を持つ学派とその見解の違いについて詳しく解説した中観派の最初の導師であり、それによって仏教界を大いに奮い立たせました」

ダライ・ラマ法王が法話会を行われた本堂内部の情景。2019年2月20日、インド、ヒマーチャル・プラデーシュ州ダラムサラ(撮影:テンジン・チュンジョル / 法王庁)

その後法王は、第1章「菩提心を捨てないこと」、第2章「牟尼の禁戒に正しく依存すること」を続けて読まれた。ここで法王は再び、心とは一瞬ごとの意識の連続体の流れなので、生きとし生けるものの連続性が意識によって観察されることを述べられた。意識は一瞬ごとの連続体の流れであるため、人は固有の実体を持って存在することはできない。法王は、前世の記憶を持つ人々の存在や、“トゥクダム” と言われる現象について分析し研究している科学者たちの間で、微細な意識に対する関心が高まっていることに触れられた。“トゥクダム” とは、熟達した瞑想修行者に起こる現象で、心肺停止という医学的な死を迎えた後も身体が腐らず温もりを保ち、あたかも生きているかのようにある程度の期間存在することである。仏教科学ではこの現象を、微細な意識が身体に留まっているためであると説明している。

法王は、第3章「真如の智慧の探求」を読み始められ、260偈で今日の法話会を終えられた。明日も引き続き法話が行われる予定である。

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