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サールナートで心についての会議 初日 2017年12月30日

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インド、ウッタル・プラデーシュ州バラナシ、サールナート

サールナートの高等チベット学中央研究所(CIHTS / Central Institute of Higher Tibetan Studies)は創立50周年を迎え、記念式典と「インド哲学諸学派の心についての見解と現代科学の会議」を開催した。ダライ・ラマ法王はこれらの行事に出席されるため、昨日デリーからバラナシに飛行機で移動された。空港ではCIHTS副所長のゲシェ・ガワン・サムテン師と地元のインドの官僚たちが法王を出迎えた。

今朝の空気は冷たく、曇り空であったが、法王は、CIHTSの運動場に設えた大型テントの会議会場に徒歩で向かわれながら、集まった人々をからかわれたり、冗談をおっしゃったりしながら、いつものユーモアを見せられた。

高等チベット学中央研究所で開催された「インド哲学諸学派の心についての見解と現代科学の会議」の会場に到着され、聴衆に手を振られるダライ・ラマ法王。2017年12月30日、インド、ウッタル・プラデーシュ州バラナシ、サールナート(撮影:ロブサン・ツェリン / 法王庁)

CIHTSの副所長は歓迎の挨拶で、50周年の記念行事に法王をお迎えできたことの喜びを表した。そして世界各地から「インド哲学諸学派の心についての見解と現代科学の会議」と50周年記念式典のために集まった250人を超える卒業生たちに歓迎の言葉を述べた。また、異なる哲学学派間の交流はインドに昔からある伝統であり、心の良き変容は幸福と平和をもたらす鍵であることが知られてきたため、心についての議論は広く興味をひく話題であると語った。ここ20年余り、科学者たちでさえそのことに注目し始めていることも付け加えた。そして現在CIHTSでは 、古近のやり方を組み合わせたアプローチ方法を教育の場に導入することを推進していると説明した。

続いて副所長は、法王に開会のスピーチを要請した。

そして法王は、次のようにお話を始められた。
「尊敬する兄弟姉妹の皆さん、この重要な会議に参加できることを大変名誉なことだと感じています。21世紀はまだ始まったばかりであり、これから良き変化が起こるという希望を持つことができます。人間には際立った知性が備わっていますが、今のところ、私たちはそれを破壊的な方向にばかり使ってしまっています。私たちは何世紀にもわたって、力で問題を解決しようとしてきました。そして今でもその習慣に従おうとする傾向がありますが、今世界が置かれている新たな状況を見れば、それがまったく時代遅れであることが分かるでしょう」

会議の冒頭で、開会のスピーチをされるダライ・ラマ法王。2017年12月30日、インド、ウッタル・プラデーシュ州バラナシ、サールナート(撮影:ロブサン・ツェリン / 法王庁)

「意見の違いを力で解決しようとするのではなく、話し合い、対話を持たなければなりません。それは弱さを表すものではなく、智慧を使うということであり、それが現実的な方法なのです。核兵器保有は役に立ちません。それが使われれば、地球規模の破滅が起こり、誰も勝つことはないからです。そうであるにも関わらず、大変多くの人が、より一層強力な武器を持つことに答えを求め、膨大なお金を軍事予算に注ぎ込んで満足しています」

「いったいどうしてこのようなことが起こっているのでしょうか?これは知性を間違った方向に使ってしまった結果です。怒りと破壊的な感情に屈服してしまうと、このような状況に陥ってしまうのです。ですから若い人たちに、より現実的な考え方と共に思いやりのある心を高めていくことの重要性を認識してもらうことが必要であり、その方法について議論しなくてはなりません」

ダライ・ラマ法王の開会スピーチに耳を傾ける聴衆。2017年12月30日、インド、ウッタル・プラデーシュ州バラナシ、サールナート(撮影:ロブサン・ツェリン / 法王庁)

最初のセッションに先立って、司会者のカリフォルニア大学サンタバーバラ校のホセ・カベソン教授はCIHTSに対する賞賛の言葉を述べた。

そして教授は、最初にプレゼンテーションを行うシュバダ・ジョシ教授を紹介した。ジョシ教授はムンバイ大学で40年以上哲学を教えているが、このプレゼンテーションでは、インド最古の哲学学派の一つであるサーンキヤ学派の心の概念について考察した。サーンキヤ学派は物質のみが存在すると考える人たちにとっては現実的と言える見解を主張する学派で、苦しみに終止符を打つ方法を探求している。この学派では、根本物質(プラクティ)と精神原理(プルシャ)という二つの要素があると主張している。

会議の最初のプレゼンテーターであるシュバダ・ジョシ教授を紹介する司会者のホセ・カベソン教授。2017年12月30日、インド、ウッタル・プラデーシュ州バラナシ、サールナート(撮影:ロブサン・ツェリン / 法王庁)

ルパ・ボンドパッダエ教授の研究分野は、ヒンドゥー教ヴェーダーンタ学派のシャンカラが提唱した不二一元論とマドヴァが提唱した二元論であり、30年以上哲学を教えているが、現在はジャダプール大学の教授である。ボンドパッダエ教授は、ヴェーダーンタ学派の最有力の学説である不二一元論の観点から見た心の概念についてプレゼンテーションを行い、最初に清浄な意識を称賛することからセッションを始めた。教授はニヤーヤ学派やヴァイシェーシカ学派などの哲学学派では、心は体内にある感覚器官であるとみなされていることを述べた。

会議で不二一元論の観点から見た心の概念についてプレゼンテーションを行うジャダプール大学のルパ・ボンドパッダエ教授。2017年12月30日、インド、ウッタル・プラデーシュ州バラナシ、サールナート(撮影:ロブサン・ツェリン / 法王庁)

スワミ・アトマプリヤナンダ氏は理論物理学の博士で、ラーマクリシュナ・ミッション・ヴィヴェーカーナンダ教育研究所副所長である。博士はプレゼンテーションの中で、ダルマ(法)の意味とは、「一つにまとめて保つ原理」のようなものであると述べた。また文明を真に推進するものは何かという質問に対して、現在、仏教徒が「真実のありようを正しく捉える洞察」と呼ぶもの、ヒンドゥー教のヴェーダーンタ学派で「直感的認識の目覚め」として言及されるもの、ヨーガの用語で「高次の智慧の光」と呼ばれるものが早急に必要とされていることを示唆した。

会議で話をするラーマクリシュナ・ミッション・ヴィヴェーカーナンダ教育研究所副所長のスワミ・アトマプリヤナンダ氏。2017年12月30日、インド、ウッタル・プラデーシュ州バラナシ、サールナート(撮影:ロブサン・ツェリン / 法王庁)

バグチャンドラ・ジャイン教授は、ジャイプールのJRRサンスクリット大学のジャイナ教哲学学部教授であり、学部長も務めている。「ジャイナ教における心の本質と機能」についての説明の中で、教授は、心は時に第六感と呼ばれるものであると述べ、以下の点に言及した。心には意識と物質的な心の二種類があり、物質的な心がなければ意識は機能できない。心は物事を知るための手段の一つであるが、外界の対象を感知するためには他の感覚器官に頼らなければならない。心は間接的な認識すべてに関わる共通の要素であり、過去と未来を理解する能力を備えている。
これに対して法王は、インドの哲学学派の見解の多様性を賛辞され、仏教哲学の伝統にもこのような多様性が存在することを述べられた。

プレゼンテーションについてコメントを述べられるダライ・ラマ法王。2017年12月30日、インド、ウッタル・プラデーシュ州バラナシ、サールナート(撮影:ロブサン・ツェリン / 法王庁)

昼食の時間になり会議は休憩に入った。そして午後からはプレゼンテーションに対する討議が行われた。法王は明日行われる会議2日目の朝のセッションに参加される予定である。

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