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普遍的倫理教育の発足 2017年10月16日

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インド、ウッタル・プラデーシュ州メーラト

ダライ・ラマ法王は昨日の午後デリーに到着され、本日午前中に渋滞するデリー市街地を抜けて、ウッタル・プラデーシュ州メーラトに車で向かわれた。法王を歓迎するさまざまな学校の子どもたちが沿道に並ぶ中、車はメーラトのDAV中央公立学校に到着し、法王は校長と上級職員による出迎えを受けられた。

沿道に並び、DAV中央公立学校を訪問される法王を歓迎する学生たち。インド、ウッタル・プラデーシュ州メーラト(撮影:テンジン・チョンジル / 法王庁)

法王は短い休憩をとられた後でステージに登壇され、会場に集まった教師や生徒たち、その家族など、1,500名を超える人々が法王のお姿に目を輝かせていた。DAV中央公立学校校長のアルパナ・シャルマ博士は慣例に従ってランプに火を灯し、ダライ・ラマ法王を正式にお迎えした。その後、ジャーンシー市にあるアラハバード大学の学際的研究所の部長であり、ブンデルカンド大学の前副総長でもあるアヴィナッシュ・C・パンディ氏が、自らも創設者のひとりであるアーユル・ギャン・ニヤス財団(Ayur Gyan  Nyas)について説明した。

アーユル・ギャン・ニヤス財団はインドの現代教育システムに普遍的倫理教育を導入しようと尽力している。同財団の目標は、人間本来の価値に基づき、子どもたちが総体的に成長できるカリキュラムをつくることである。

パンディ氏は次のように述べた。
「このカリキュラムによって、世界の未来を担う子どもたちの心に好ましい変化が生まれることを期待しています」

このカリキュラムは法王によって正式に発表され、普遍的倫理観を普通教育の中で教えていくことを約束した、デリー、ガジアバード、ジャーンシー、カーンプル、メーラト、ピーリービートの9つの学校の校長や代表者に伝えられた。ダライ・ラマ法王はそのお言葉の中で、普遍的倫理観教育カリキュラムが必要とされる理由について次のように語られた。

アーユル・ギャン・ニヤス財団によって準備された普遍的倫理観教育カリキュラムを実施することを発表する9校の代表者とダライ・ラマ法王。2017年10月16日、インド、ウッタル・プラデーシュ州メーラト(撮影:テンジン・チュンジョル / 法王庁)

「1935年にこの世に生を受けて以来、私は悲惨な暴力を目にしてきました。第二次世界大戦もそのひとつです。歴史学者の推定によると、20世紀には2億人以上が戦争で亡くなったそうです。この大きな苦しみは、兄弟姉妹である人類を “私たち” “彼ら” というように敵と味方に区別したり、問題を解決するために武力を行使したりといった、誤った考え方によって引き起こされました」

「20世紀後半になると人々は平和を求めるようになり、こうした考え方が変化し始めました。戦争によってもたらされた見境のない苦しみを経験して、人は心を開いたのです。そしてこの21世紀には、紛争を解決するために武力を行使するのは時代遅れだということを、個人や家族、国のレベルで理解する必要があります。私たちは互いに尊重し合い、対話を通じて問題を解決するよう努めなくてはならないのです」
法王はこのように語られ、教育は人々の考え方を変える鍵であるというご自身の信念を強く訴えられた。

DAV中央公立学校で行われた普遍的倫理教育カリキュラムの発足式典で、ダライ・ラマ法王のお話に耳を傾ける学生たち。インド、ウッタル・プラデーシュ州メーラト(撮影:テンジン・チュンジョル / 法王庁)

「現代の教育は物質的な目標や物理的な快適さを目標とする傾向があります。しかしこれでは、人は五感による感覚的なレベルにおける幸せだけを追い求めるようになってしまいます。私たちはもっと、純粋な精神作用としての意識に着目すべきです。世代に拘わらず、私たちは物質的な文化と生活様式に囲まれて、物質志向の考えかたをして育ってきました。私たちは平和に生きたいと願いながらも破壊的な感情(煩悩)に打ち勝つすべを知らず、このことが平和を築くことを阻んでいる大きな障壁となっているのです」

「思いやりの心といった前向きな感情の育成方法を取り入れることで、現在の教育システムを改善しなくてはなりません。宗教的な伝統に頼っていては、すべての人に訴えることができません。共通の体験や感覚、さらに科学的発見に基づいた、より普遍的なアプローチが必要とされています」

法王はインド古来の伝統であるシャマタ(止:高められた一点集中の力)とヴィパッサナー(観:鋭い洞察力)について語られた。
「いにしえから受け継がれてきたこの智慧は、宗教的な信条の有無に拘わらず、破壊的な感情を克服し、私たちの心によき変容をもたらすものであり、現代においても適切な手段となっています」

アーユル・ギャン・ニヤス財団が導入する普遍的倫理観教育カリキュラムの発足式典でお話をされるダライ・ラマ法王。2017年10月16日、インド、ウッタル・プラデーシュ州メーラト(撮影:テンジン・チュンジョル / 法王庁)

「インドはいにしえの智慧と現代の教育を組み合わせ、心の平和を実現する可能性を秘めた国なのです」と法王は述べられて、21世紀を平和と幸福の時代にするために、また、今を生きる70億の人間すべてを笑顔にするために行われている取り組みに対する感謝を表明された。

続いて行われた質疑応答では、「チベットが恋しいですか?」という学生の質問に対し、法王は次のように答えられた。
「生まれ故郷であるチベットはもちろん恋しいです。しかし現在、私は自分を世界の一市民だと思っています。私には人生をかけた使命が4つあります。第一に、人間の基本的な価値を高めること。第二に、異なる宗教間の調和を推進すること。第三に、チベット固有の言語と文化に加え、同地の自然環境を守ること。第四に、いにしえから伝わるインドの智慧をこの国で復活させることです」

アーユル・ギャン・ニヤス財団が準備した普遍的倫理観教育カリキュラムの発足式典で、ダライ・ラマ法王に質問をする学生。2017年10月16日、インド、ウッタル・プラデーシュ州メーラト(撮影:テンジン・チュンジョル / 法王庁)

法王は他の招待客と共に同校で昼食を楽しまれ、その後、デリーに戻られた。明日はインド北東部のマニプール州を初めて訪問され、同州の州議会議長が主催する「平和と調和」をテーマとした国際会議に出席される。

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