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ピサで名誉修士号受称と心の科学のシンポジウム第2部にご出席 2017年9月21日

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イタリア、トスカーナ州ピサ

今朝、晴れた明るい日差しの中をダライ・ラマ法王はトスカーナの田園地帯を抜けてピサ講堂に到着された。そして名誉修士号受称のために、学部関係者たちと同じ大学のガウンを纏われた。法王は学長のパオロ・マンカレッラ教授の案内で講堂に入られ、教授陣がそのあとに列をなして続いた。

ピサ大学に到着され、学長のパオロ・マンカレッラ教授の歓迎を受けられるダライ・ラマ法王。2017年9月21日、イタリア、トスカーナ州ピサ(撮影:オリビエ・アダム)

始めにマンカレッラ学長が法王を紹介し、現在のダライ・ラマ法王は14世であり、初代ダライ・ラマのゲンドゥン・トゥプはピサ大学が創立されて間もない14世紀に誕生されたこと、また、今日は国際平和デーであり、法王はノーベル平和賞の受賞者であることを述べた。

アンジェロ・ジェミニャーミ教授が、法王に大学として名誉修士号を贈呈する理由を述べた。法王はチベット仏教の最も卓越した導師であり、書籍や多数のご発言によって仏教心理学の理解を広めるために貢献され、仏教の二つの根幹である慈悲と智慧を一般に広めて来られたからである。そして、法王の主な協力者として、フランシスコ・バレーラ、ダニエル・ゴールマン、ポール・エクマン、そしてリチャード・デビッドソンの名前を挙げた上で、法王が、「科学と同様に、仏教においても、ものごとの真の本質を批判的な分析調査によって探求されてきた」ことが、簡潔な授与の理由であると述べた。

続けてエイミー・コーエン・バレーラ氏が、「法王の慈悲は、私たちすべてに共通する慈悲の人間性を認識するものです」と賞賛の辞を述べ、彼女の夫である故フランシスコ・バレーラ博士と法王との友情から、法王の人となりを知ることができたことを述べた。

そして法王に、マンカレッラ学長から臨床健康心理学の名誉修士号が贈呈され、会場は拍手に包まれた。

ピサ大学で臨床健康心理学の名誉修士号を受称されるダライ・ラマ法王。2017年9月21日、イタリア、トスカーナ州ピサ(撮影:オリビエ・アダム)

それに応えて法王は次のように述べられた。
「尊敬すべき学者である兄弟姉妹の皆さん、今回の受称を大変名誉に思います。先ほどから皆さんが述べてくださったことに感謝していますが、多少褒めすぎの部分もあるのではないでしょうか。私自身は70億の人間の一人だと思っています。すべての人間はひとつの家族であるという感覚は、現代の世界においてこそ重要だと信じています。現代にはあまりにも多くの問題がありますが、それらは “我々” と “彼ら” という区別をしてしまうことが原因なのです」

「主要な宗教はみな、人間全体への慈悲について説きますが、仏教は特に、すべての生きとし生けるものを慈悲の対象としています。パーリ語の伝統を源とするサンスクリット語の伝統では、無限の愛を育むための根拠を説いています。私は子どもの頃からこの点に興味がありました。愛を育む理由とその方法をいつも知りたいと思っていました。無限の愛はどういう効果があるのか、またどうしたらそれが得られるのか、といったことを考えていたのです」

臨床健康心理学の名誉修士号贈呈式が終了し、講演を行われるダライ・ラマ法王。2017年9月21日、イタリア、トスカーナ州ピサ(撮影:オリビエ・アダム)

「私は、自分のことを半分は仏教の僧侶であり、半分は科学者だと思っていますので、この名誉修士号はとても励みになります。私は今82歳ですが、あと15年から20年は心の科学の理解を育むために献身したいと思っています」

リカルド・ズッキ教授は、今の法王のスピーチが、心の科学と神経科学に焦点を当てた「現実を捉える心の科学」と題するシンポジウムの二日目のセッションを開始する言葉となったことを感謝した上で、ドナルド・ホフマン教授を紹介した。ホフマン教授は「意識の物理的実体に対する反証」と題したプレゼンテーションに入った。

ホフマン教授はまず、「私たちは現実をありのままに見ているでしょうか?」と問いかけ、ありのままに見ていると私たちは思っているにもかかわらず、幾つもの例によって、見えているものに私たちの側から関わっていることを示した。また、同教授は「物質が意識を作り出しているのでしょうか?」と問いかけ、教授の同僚である神経科学者たちのほとんどはそのとおりだと考えていると答えた。

再び、「私たちは現実をありのままに見ているでしょうか?」と問い、更に「間違って見ていることはあり得ますか?」とも訊ねた。かつて地上は平らであると考えられていたが、やがて太陽の周りを回っているのだという見方に変わったことを指摘して、誤った認識があり得ることを示した。

前日に続き、ピサ大学で開催された「現実を捉える心の科学」と題するシンポジウムの第2部で、「意識の物理的実体に対する反証」についてのプレゼンテーションを行うドナルド・ホフマン教授。2017年9月21日、イタリア、トスカーナ州ピサ(撮影:オリビエ・アダム)

そして、脳の三分の一が視覚に関わっていることから、私たちが見ているものは自分で作り出していると言う人もおり、神経科学者たちは、私たちは現実を “再構築” していると述べていることを伝えた。教授は、「適応は真の法則より強い影響力を持つ」という彼自身の理論に言及し、この “再構築” における選択は何が真実であるかに依らず、何が生存に適応するのかに基づいていると解説した。

「現実を捉える心の科学」と題するシンポジウムの第2部で、プレゼンテーションについて意見を述べられるダライ・ラマ法王。2017年9月21日、イタリア、トスカーナ州ピサ(撮影:オリビエ・アダム)

法王はコメントを求められ、次のように述べられた。
「ナーガールジュナは、ものごとはどのように存在するのかを分析することが大切だと提唱されました。そこで虚空を分析してみると、これが虚空の本質であると指し示せるものは何も見出すことができません。私たちが見たり経験したりすることは、心が作り出しているのです。私たちはそれらのものに単なる名前を与えているに過ぎません。しかし、ものごとが存在しないという意味ではないのです。ものごとはそれ自体の力で存在しているのではなく、私たちの認識との関係性の中で存在しているだけだということなのです」

「二諦(二つの真理)によって、私たちは世俗的存在と究極的存在を理解することができます。分析してみると、火の実体も指の実体も見つけられませんが、指を火の中に入れると、火傷して痛みが生じますね」

シンポジウムの第2部で、プレゼンテーションに聞き入る参加者たち。2017年9月21日、イタリア、トスカーナ州ピサ(撮影:オリビエ・アダム)

スティーブン・ローレイス教授はシンポジウムに現地参加できなかったが、遠隔ビデオを通して「(無)意識と損傷の激しい脳」と題したプレゼンテーションを行った。彼もまた、科学は現実の認識について何を語ることができるかを問い、次のように述べた。
「意識に関する科学は発達してはいるものの、未だに心と物質の間の溝を埋めることができていません。しかしオープンな態度で研究を続けるべきです」

「MRI(核磁気共鳴画像法)を使うことによって、今まで知覚に関する認識、内なるものに関する認識、外界にあるものに関する認識については多くを理解することができました。昏睡状態の患者や閉じ込め症候群(眼球運動とまばたき以外のすべての随意運動ができないが、感覚は正常で意識は清明な状態)の患者たちについても分かってきたことがあります。これらの研究と、瞑想している修行者の心と脳の研究を比較することも可能でしょう。また臨死体験についても研究が進んでいます」

ピサ大学で開催された2日間のプログラムに貢献したボランティアの人々との記念撮影に応じられるダライ・ラマ法王。2017年9月21日、イタリア、トスカーナ州ピサ(撮影:オリビエ・アダム)

それに対して法王は、この件は更に研究が必要であるとした上で、法王が進められてきたプロジェクトの結果として、チベット語に翻訳された経典から仏教の科学と哲学に関する資料の抜粋集が完了し、すでにチベット語で4巻が出版されたと述べられた。そのうち、第1巻は外面的世界に関するもの、第2巻は心の状態に関するものなどとなっており、中国語でも出版され、英語や他の欧州各国の言語でも近々出版の予定であると述べられた。

法王は、シンポジウムの発表者や主催者たちと昼食をとられた後、ホテルへと戻られた。
明日はピサを出発して、ラトビア共和国の首都リガへ移動され、三日間にわたる法話を行われる予定である。

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