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チルドレン・イン・クロスファイア20周年記念式典 2017年9月10日

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イギリス、北アイルランド、ロンドンデリー

昨日、ダライ・ラマ法王はインドを出立し、ロンドンに降り立たれた。それまで激しく降っていた雨は、法王が到着される頃には止み、太陽が顔をのぞかせていた。今朝、法王は再び飛行機に搭乗され、晴天のロンドンから雨の北アイルランドのロンドンデリーへと、短い距離を移動された。法王を招聘した貧困に苦しむ子どもたちの支援団体チルドレン・イン・クロスファイア(children in crossfire)の創設者リチャード・ムーア氏が法王を出迎えた時、雨が束の間上がった。法王とムーア氏は抱擁し合い、法王は盲目のムーア氏の手を取って、法王のお顔に触れるように誘導された。ムーア氏は「相変わらずハンサムでいらっしゃいますね!」と感想を述べた。

北アイルランドのロンドンデリーに到着された法王を歓迎するリチャード・ムーア氏。2017年9月10日、イギリス、北アイルランド、ロンドンデリー(撮影:ジェレミー・ラッセル / 法王庁)

法王がフォイル川西側の岸辺にあるロンドンデリーのホテルに到着されると、ロビーではチベット人たちが伝統的な歓迎で法王を出迎え、頭上にはチベットの旗が翻った。その側には、沢山の法王の支援者とご友人たちが集まっており、法王に歓迎の挨拶をした。その後エバーグレーズ・ホテルにおいて、ムーア氏は法王に、チルドレン・イン・クロスファイアの理事長であるマーカス・オニール氏と他の理事たちを紹介した。このNGO団体は「子供たちに希望を与える」ための活動をしており、その賛同者、支援者たちが法王との昼食会のために集まったのである。ムーア氏は、チルドレン・イン・クロスファイアの活動を描いた、大きな展示パネルの前に法王を案内した。

昼食会の会場でスピーチを依頼された法王は、笑いながら次のように話された。
「皆さんのお腹が減っている今、一番大事なことは、まず昼食をいただくことです!」
その後、ムーア氏の要請により、ドーナル・マッキューン司祭もジョークを交えて食前の祈りの言葉を述べた。「私たちがオートミールのおかゆのように、濃厚でどろどろして、胃にもたれそうで、かきまぜるのも難しいようなやっかい者にならず、コーンフレークのように、気楽で、消化によく、軽やかな人間になれますように」

チルドレン・イン・クロスファイア主催の昼食会で、理事と支援者たちに挨拶をされるダライ・ラマ法王。2017年9月10日、イギリス、北アイルランド、ロンドンデリー(撮影:ジェレミー・ラッセル / 法王庁)

昼食会の終わりに、ムーア氏は法王に、ローズ・ケリー氏、ジョー・マリー氏、ドン・マクリーシュ氏の三人の理事へ、感謝の記念品を手渡してくださるようにお願いした。

その後一行は近くの記念式典会場であるミレニアム・フォーラムに移動した。法王が会場に到着されると、ムーア夫人指揮によるロング・タワー・フォーク・グループが平和の歌を合唱して法王を歓迎した。登壇された法王は、千人を超える聴衆に向かって挨拶をされた。ムーア氏は法王を紹介する短いスピーチを次のように述べた。
「法王は、思いやりの気持ちは行動で示さなければ十分ではない、とおっしゃいました。チルドレン・イン・クロスファイアの活動により、衛生的な水と教育を得ることができた子供たちがいます。法王は私たちの理想とする人物であり、お手本です」
そして次のような言葉でスピーチを締めくくった。
「私たちの都市は、デリー、ロンドンデリー、レジェンドロンドンデリーなど、色々な呼び名で呼ばれていますが、法王のこの都市への再度のご訪問を心から歓迎したいと思います」

ミレニアム・フォーラムに到着された法王を、平和の歌でお迎えするロング・タワー・フォーク・グループのメンバーたち。2017年9月10日、イギリス、北アイルランド、ロンドンデリー(撮影:ジェレミー・ラッセル / 法王庁)

それに応えて法王は、次のようにお話を始められた。
「親愛なる、尊敬する兄弟であるムーア氏、私はあなたのことをいつもヒーローと呼んでいます。初めてお会いして、(子供の頃に失明したにもかかわらず、他人のために尽くして来られたという)あなたの経歴を知った時、感動の余り心が震えました。私はいつも思いやりについて話していますが、もしもあなたのような経験をしたなら、自分がそれでも平静でいられるか疑問に思います。あなたは強靭な精神力を示してくださり、あなたの設立したチルドレン・イン・クロスファイアの活動は、人間であるとはどういうことなのかを教えてくれています。あなたのつらい経験は、あなたの人生を大きく変容させました。あなたにとってその経験は、怒りを煽る代わりに、慈悲の心を高めたのです。ほんとうに素晴らしいことです」

ミレニアム・フォーラムでお話をされるダライ・ラマ法王。2017年9月10日、イギリス、北アイルランド、ロンドンデリー(撮影:ローカン・ドハーティ)

法王は、恐れと怒りは、利己主義、つまり自分自身について、そして自分に必要だと思うものについてばかり考えることから生じると指摘された。一方、もっと他者のことを気遣い、他者のために思いやりある行動を取ることが、今、この場所において幸せに生きるための基盤なのである。法王は、そのような考えが浸透すれば、21世紀が平和な時代になる可能性がある、と述べられた。

「平和は武力によって達成されるものではありません。人間が引き起こした問題は、人間的なアプローチによって解決されなければなりません。平和を築くためには、誠実に、お互いを尊重し合いながら対話を重ねていくしかないのです。私は欧州連合(EU)を賞賛しています。それは、国益だけに捉われた狭い視野を捨て、国を超えた利益の共有を優先させようという決断だからです。一方、『アメリカ・ファースト』という米国第一主義のスローガンや、米国の(気候変動抑制に関する協定である)パリ協定離脱については懸念しています。最近多く見られる自然災害は、気候が変動していることを私たちに知らせようと警鐘を鳴らしているように思えるのですが、これについては、もし私の見方が間違っていたら謝罪したいと思います」

ダライ・ラマ法王のお話に耳を傾ける千人以上の聴衆。2017年9月10日、イギリス、北アイルランド、ロンドンデリー(撮影:ローカン・ドハーティ)

続いて法王は、聴衆からの質問に答えられた。

回答の中で法王は、若い女性は化粧をして自分を美しく見せようとするが、もし怒った顔をしたなら化粧は台無しになり、誰もあなたの顔を見たいとは思わないだろう、と述べられた。そして、還俗して公務員になった元僧侶をからかわれた時のエピソードを語られた。
「あなたの妻はそれほど美人というわけでもなさそうですが、」という法王の挑発的な言葉に対して、その公務員は「そうかもしれませんが、彼女の心の美しさ、あたたかさは最高です」と答えたそうである。

「法王は何に喜びを感じられますか?」との質問に対して、法王は即座に「昼食です!私は僧侶なので夕食を食べませんから」とお答えになり、聴衆の笑いを誘った。

ミレニアム・フォーラムでの講演中、リチャード・ムーア氏と共に声をあげて笑われるダライ・ラマ法王。2017年9月10日、イギリス、北アイルランド、ロンドンデリー(撮影:ローカン・ドハーティ)

悲嘆について質問された法王は、ご自分の家庭教師が他界した時のことを思い起こされた。法王はその時の状態を、「寄りかかっていた堅固な岩がなくなってしまったような喪失感を覚え、途方に暮れました」と語られた。しかし法王は、「悲しんでばかりいるよりも、師が望まれたことを実現するために努力しよう」と決意されたのだ。そして法王は次のように続けられた。
「ですから、あなたの悲しみを、人生を意味あることに使おうという決意の気持ちに変容させるようにしてください。悲劇をチャンスに変えたよき模範として、ここにリチャード・ムーア氏がいらっしゃいます」

そして法王は、以下の言葉で講演を締めくくられた。
「私たちが努力すれば、世界は変わります。若い人たちは今から変化をもたらすことができますし、将来、それを見届けることができるでしょう。私はいつも、人々が人間性を高めることに関心を抱くように働きかけています。もし私が10人の人に影響を与えることができて、その10人が、それぞれまた10人の人に影響力を及ぼすことができたなら、すでに100人の人が精神的な価値について知ることになるでしょう。そのようなやり方で教育は浸透していくと私は信じています」

記念式典が終了し、チルドレン・イン・クロスファイアの子供たちの歌と演奏をご覧になるダライ・ラマ法王とリチャード・ムーア氏。2017年9月10日、イギリス、北アイルランド、ロンドンデリー(撮影:ローカン・ドハーティ)

最後に、ロング・タワー・フォーク・グループと他の歌手たちが愛と平和の力について歌った曲を披露した。法王はその様子を座ってご覧になり、最後に賞賛の言葉を述べられた。そして聴衆に向かって挨拶をされ、ステージの端から手を伸ばして人々の手を握られ、最後に手を振って会場を後にされて、滞在先のホテルに戻られた。

法王は、明日、チルドレン・イン・クロスファイア主催の「心の教育」に関する会議に出席される予定である。

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