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「女性による思いやりに満ちたリーダーシップ」についての朝食会 2016年6月17日

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アメリカ、カリフォルニア州 ロサンゼルス

ダライ・ラマ法王は昨日、ワシントDCから空路、国を横断してロサンゼルスに移動された。「女性による思いやりに満ちたリーダーシップ」と題した朝食会に先立って行われた会談の場で、法王は参加者に向かって、「たとえ皆さんのお名前は忘れても、お顔を忘れることはありません」と語られた。また、「どうしたらもっと思いやりある政治家になれるのか」との質問に対して、以前、副大統領であったアル・ゴア氏に対して、「過度に混乱することなく難局に対処する能力が人間にはそなわっている」と話されたことを伝えられ、「海の表面は波立っていても、深海は穏やかでかき乱されていない」という譬えを挙げられて、物事を広い視野から見ることの大切さについて述べられた。

法王が朝食会の会場に到着されると、影響力のある女性、会社経営者、エンターテイナー、マスコミ関係者などで構成されるおよそ275人の参加者が既に席に着いていた。まず初めに、法王の半生とご活動を描いた短い動画が流された。次に、ミミ・ウナヌーとマリベル・ウナヌーがダラムサラに法王をお訪ねしたときに受けた感動について語り、法王が、思いやりに満ちたリーダーシップを女性が率先して取るべきであると提唱されていることへの感謝の意を述べた。アナハイムのファーストレディ、ジュリー・テイト氏が、皆で法王を歓迎するように呼びかけ、法王が登壇された。


「女性による思いやりに満ちたリーダーシップ」と題する朝食会で演奏するクオリアンカ・キルヒャー氏。2016年6月17日、アメリカ、カリフォルニア州 ロサンゼルス(撮影:ジェレミー・ラッセル、法王庁)
そこでクオリアンカ・キルヒャー氏が、心に訴えかける笛のメロディで始まる歌を演奏した。それからキーボードを奏でながら、大地、空、海、動物、森が皆互いに依存し合っていること、そして私たちには次の世代を育てる力が与えられていることについての歌を歌った。法王は、笛の音がチベットの広大な草原を思い起こさせてくれたことを語られた。
そして法王は、「私が言おうとしていたことを既に彼女が言ってしまいました」と笑われて、次のように続けられた。「親愛なる兄弟姉妹の皆様、私たちは人間であるということにおいて皆同じです。そして、他の生きものと同様に、私たちには生きる権利があります。私たちは自然の一部であり、自然によって生かされています。私たちは皆平和に暮らしたいと願っていますが、平和とは外の世界にあるのではなく、心の中にあるものです。心に怒りや嫉妬があると、心の平和は壊されてしまいます。内なる平和は人間性の向上と関連しているので、教育を通して基本的な人間の良き資質を高める必要があります。過去においては、その役割は宗教が果たしてきましたが、今日、この世界に生きている10億の人間のうち、1億の人々は宗教を信じておらず、宗教に信心をしている人でも、“私の宗教”だけにこだわり、自分の所属する宗教だけが重要であると考える人が多くなっています」
「そこで、健全で幸せな人類を育てる鍵となるのは教育であり、健全な心はからだの健康に不可欠な要素です。怒りのような破壊的な感情(煩悩)によって心の平和は妨げられ、何が正しくて何が間違っているのかを判断する能力が狂わされてしまいます。主だった宗教が説いている心髄の教えはやさしさと思いやりであり、人間の幸せの土台となるものです。私たちは思いやりを育むための教育を必要としています。そして女性は、他の人々が何を必要としているかに気づく能力に長けていますので、世界の約200もの国々において女性が大半を占めれば、世界はもっと平和な場所になるのではないかと思います」

「やさしさと思いやりを強調する必要性があるときは、女性が社会の中でより積極的な役割を果たさなければなりません。女性は劣っていると見なすことは、時代遅れの考えを持っているしるしです。何年か前にフランスの雑誌編集者が、ダライ・ラマが女性に生まれ変わることはあり得るのかと私に訊ねましたが、私は『もちろんあり得るでしょう』と答えました」



「女性による思いやりに満ちたリーダーシップ」と題する朝食会に出席されるダライ・ラマ法王、2016年6月17日、アメリカ、カリフォルニア州 ロサンゼルス(撮影:ジェレミー・ラッセル、法王庁)
法王が質問やコメント、批判などを挙げるよう参加者たちに促されると、「宗教を信じない人にお勧めの精神的な訓練は何か」という質問が出された。それに対して法王は、アメリカ人の精神科医アーロン・ベック博士の助言を引用されて、「だれかに腹を立てているとき、その怒りの対象は完全に悪いものに思われ、何の善い面も持たないように感じられるが、そのときに現われている怒りの90パーセントは自分自身の心が作り出したものにすぎない、ということを思い出すことは大変有益なことである」と述べられた。

また法王は、怒りと執着は、「私」という自我意識が増長することによって生じるものであり、怒りと執着によって、どのような感情が有益で、どのような感情が有害なのかを認識する能力が失われてしまうので、そのことを理解しておく必要がある、と述べられた。私たちは怒りのもたらす過失を認識せず、怒りは心の自然な働きであると考える傾向がある上に、怒りの盲目性について理解せず、怒りはエネルギーの源であるとも考えがちである、と法王は付け加えられた。

さらに法王は、暴力の犠牲になっている女性を助けている人たちに対して、自分が消耗し過ぎないようにするには心に目標を定めることが大切である、と述べられた。

「法王のお母様についてお話しください」との質問が挙がり、それに対して法王は次のように語られた。「私が小さい頃、おもちゃになるようなものは何もありませんでしたが、その代わりに、母は私を仕事場に連れて行ってくれました。私も私の兄弟姉妹も皆、母が怒ったところを一度も見たことがありません。実際に、最初の思いやりについての教えを私は母から受けたのです」

法王は気候の変化について、ラサの近くの山では雪が減ってきているとの情報をチベットの人から聞いたことを思い起こされ、現在住んでいるダラムサラでも同じ状況であるとして、次のように述べられた。

「私たちはふだん自分の家をきれいにする努力をしているのですから、唯一の住処であるこの地球ももっと大切にして、注意を払わなければなりません」

また、人々が「イスラム教テロリスト」という言葉を使うことに対して法王に異義を唱えていただきたい、という提言が出されたが、それに対して法王は、「テロリストの行為はおぞましく、それはいかなる宗教の教えにも反しており、彼らをどのような信仰とも結びつけて考えないようにするべきである」と述べられた。そして、9・11同時多発テロ事件の後に、ブッシュ大統領に弔意を表明する書簡を送られたが、その中で、事件に対して非暴力的な方法で対処することが望ましいと提唱されたことを回想して語られた。それ以来、法王は仏教徒であるが、イスラム教を擁護されている。真のイスラム教徒は流血の惨事を起こさないものだからである。



朝食会でダライ・ラマ法王に質問する参加者のひとり。2016年6月17日、アメリカ、カリフォルニア州 ロサンゼルス(撮影:ジェレミー・ラッセル、法王庁)
法王は、宗教とは、すべての宗教が共通に説いているやさしさと思いやりを育む宗教的実践のことである、と述べられた。各宗教はそれぞれ異なった哲学的見解を主張しているが、すべての宗教が究極の目的としているのは、やさしさと思いやりの実践を促進することである。さらに、宗教のもう一つの側面は文化的なものだが、多くの場合、それは社会的慣習の影響を受けている。今日では、すべての人が平等だとみなされており、女性への偏見や階級差別など、時代遅れになった慣習は変える必要がある。

「私たちは、すべての人間は一つであること、平等であることを強調するべきだと思います。“私たち”“彼ら”という見かたをすれば争いが起きることを認識するべきです」

「思いやりと共に」の代表が法王の励ましの言葉に謝辞を述べると、法王は次のように応じられた。

「私は16歳の時に自由を失いました。そして24歳で国を失いました。その時以来50年以上に渡って、チベットから届く胸が張り裂けるような多くの知らせに対処して来なければなりませんでした。しかし、希望を失ったことは一度もありません。真実と誠実さの力を確信しているからです。ですから、どのような困難に直面しようとも、決意が揺らぐことのないように努力してください」

法王はジョナサン・マローが描いた法王の肖像画を贈呈された。それは、法王のお姿を描いたただの肖像画ではなく、法王の高徳とその半生をも描き出そうとした作品であった。

昼食後、法王はアナハイム市のトム・テイト市長とその友人、家族と会見され、「アメリカは自由世界のリーダーなのですから、女性であるあなたがたも平和と思いやりを推進する運動の主導者になっていただきたいと思います」と述べられた。また、アナハイムが「思いやりの都市」宣言をしたことに感銘を受けたことを伝えられ、国際的な武装解除は国内の武装解除から始めなければ達成されないように、世界平和は個人の心の平和を通してしか生まれない、と語られた。

カリフォルニア州上院議員ジャネット・グエン氏の友人と家族との会見では、米国には200万人のベトナム人が居住しており、グエン議員が現在住んでいるオレンジ郡のベトナム人コミュニティは、国外で暮らすベトナム人最大のコミュニティであるとの説明があった。



フェイスブック上でのライブインタビューに臨まれるダライ・ラマ法王とマリア・シュライバー氏。2016年6月17日、アメリカ、カリフォルニア州、ロサンゼルス(撮影:ジェレミー・ラッセル、法王庁)
次に行われたマリア・シュライバー氏によるインタビューは、フェイスブックのファンページ「フレンズ・オブ・ダライ・ラマ」で生中継された。この中で法王は、人間の本質は思いやりとやさしさなので、私たちには希望があることを繰り返された。私たちはお互いに依存しあって生きているので、人類という一つの家族であると考えることが大事である。また、母を亡くした時のような悲しい状況に対処するには、そのような経験をしているのは自分ひとりではないのだ、と思うことが助けになると述べられた。間近で見ると耐え難い問題に見えても、離れて見ればそれほどひどく感じられないのと同じである。また、他者を助けることができれば、私たちは計り知れない満足感を得ることができる、と付け加えられた。

シュライバー氏が、「私たちが人類のためにできることは何ですか」とお尋ねすると、

法王は「もっと思いやりをもつことです」と答えられた。
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