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オックスフォード大学ご訪問 2日目 2015年9月15日

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イギリス、ケンブリッジ

オックスフォード大学ご訪問の2日目、ダライ・ラマ法王はプレジデント・ハウスにある図書館を最初に訪問された。マグダレン・カレッジ学長のデイヴィッド・クラリー教授のエスコートを受けられて館内に入られると、書架には皮の装丁が施された古い書物がぎっしりと並んでいた。最古の書物をはじめ、法王は文明の産物の前で立ち止まられて仔細にご覧になられた。


オックスフォード大学マグダレン・カレッジのプレジデント・ハウスで最古の書物の展示をご覧になるダライ・ラマ法王。2015年9月15日、イギリス、オックスフォード(撮影:ジェレミー・ラッセル、法王庁)
図書館の裏側の部屋では、チベットで撮影された古い写真のプレゼンテーションが行なわれ、法王も熱心にご覧になられた。チベットで撮影された最古の写真は、1889年に撮影されたと考えられてきたが、プレゼンテーションを行なったクレア・ハリス教授は、岩の形状から判断すると、この写真は1863年にフィリップ・エジャートン氏がインド総督のエルギン卿の命令でチベットを探検したときにインダス川付近で撮影されたものである可能性が高いことを明らかにした。エジャートン氏はチベットから追い払われたが、それはチベットに入って10マイル(約16キロ)の地点だったからである。
それから約40年後の1900年、ブリヤート人でロシア帝国の探検家ゴンボジャブ・ツィビコフ氏が初めてポタラ宮殿を写真に収めた。そして複写が作られ、広く世に広まることとなった。ハリス教授は、その3年後に撮影されたギャンツェ・ゾンの写真について、ロシアが最初にチベットに入ったことにカーゾン卿が気を悪くしたために撮影された可能性があると語った。
当時、チベットで写真を撮っていたのは外国人だけではない。チベット人もまた、その腕を磨いていた。なかでも、ジグメ・タリン氏やツァロン・ダサン・ダンドゥル氏の名はよく知られている。それ以前には、パンチェン・ラマ9世やダライ・ラマ13世のお写真を撮ることは認められていなかった。ハリス教授は、ダライ・ラマ法王が3歳か4歳であられた1939年にクムブム寺で撮影されたお写真と、1951年にドモ(ヤートン)で成長された法王を撮影したお写真を紹介したが、じつに印象的な素晴らしい写真だった。さらに、法王が最高位の女性転生者とされているサムディン・ドルジェ・パクモの肖像写真も紹介された。法王は、1959年にチベットから亡命された際に『タイム』誌の表紙に掲載されたご自身のお写真について、1956年に撮影されたものであることを明らかにされた。

オックスフォード大学マグダレン・カレッジのプレジデント・ハウスで、チベットの古い写真に関するクレア・ハリス教授のプレゼンテーションをご覧になるダライ・ラマ法王。2015年9月15日、イギリス、オックスフォード(撮影:ジェレミー・ラッセル、法王庁)
ハリス教授の興味深いプレゼンテーションはさらに続き、次に2本の動画が紹介された。最初の動画にはデモ・リンポチェが映し出されていた。デモ・リンポチェは、文化大革命中の1966年に闘争にかけられ、チベット仏教とダライ・ラマ法王への忠誠心、そして中国共産党がぜいたくな気晴らしとみなした趣味の写真について公衆の面前で批判するよう迫られていた。もうひとつは、ジグメという名のチベット人写真家が2012年に歩いて祖国へ戻ると決意して撮ったという「チベットへの道」と題された動画で、目的地まであと10マイル(約16キロ)のムスタンで、ネパール当局に追い返されたときの様子がフィルムに収められていた。
続いて法王は、「イブニング・スタンダード」のリチャード・ゴドウィン氏のインタビューを受けられた。その中で法王は、イギリスをはじめとする海外の国々を訪問されるのは、幸せの源は人間の心にあるので、そのよき本質を高めることの必要性を広く伝えることが目的である、と明確に説明された。また法王は、この宗派、あの宗派と区別するのは多かれ少なかれ問題を引き起こす、と明言されて次のように述べられた。

「むしろ、宗教を自分のアイデンティティーのひとつと考えているのに真剣に修行をしなければ、大したアイデンティティーにはならないでしょう」


「イブニング・スタンダード」のリチャード・ゴドウィン氏からインタビューを受けられるダライ・ラマ法王。2015年9月15日(撮影:ジェレミー・ラッセル、法王庁)
ゴドウィン氏がヨーロッパの難民問題についてお尋ねすると、法王は、支援できる者が支援する必要があるという考えに同意されたうえで、彼らが逃れてきたその祖国に平和をもたらすことを長期的な目標としなければならない、と強調された。難民を受け入れるだけでは、根本的な問題解決にはならないのである。

続いてゴドゥイン氏が、法王ご自身の存在がチベット本土の暴力を抑制していることについてお尋ねすると、法王は、10年前にチベットから亡命してきたというチベット人と最近交わされた会話を例に挙げられた。「一部の若いチベット人は法王の存命中は非暴力を守らないわけにはいかないと感じている」というそのチベット人の言葉に、法王は、「中国人との懸け橋をつくるためにも、非暴力という立場を守り続けることが大切であることは変わらないだろう」と語られたという。そして、できるだけ他者の役に立てるように、他者の幸せを守るだけでなく、害さないようにすることが意義ある人生の基本である、と述べられた。

法王は続いて、「ザ・サン」(The Sun)のオリヴァー・ハーヴィー氏のインタビューに応じられた。ハーヴィー氏が、「ザ・サン」の読者がシリア難民を支援するために多額の寄付をした話をすると、法王は次のように述べられた。

「それはよいことをしましたね。他にできることがないとしても、命がけの人々のためにできるかぎりのことをしたいものです。しかし長い目で見て大切なのは、難民となった人々の祖国に平和を取り戻すことです。そこが彼らのいるべき場所なのですから。私たちチベット人も難民ですが、いつか祖国に帰り、破壊されたものを再建することが私たちの目標なのです」




「ザ・サン」のオリヴァー・ハーヴィー氏と対談されるダライ・ラマ法王。2015年9月15日、イギリス、オックスフォード(撮影:ジェレミー・ラッセル、法王庁)
ハーヴィー氏がIS(イスラム国)との対話についてお尋ねすると、法王は、インド人のイスラム教徒に、仲裁に入って敵対する双方を対話に導いてほしい、と何度か呼びかけられたことを説明された。

続いてハーヴィー氏が、この夏にグラストンベリー・フェスティバルで音楽を聴かれた感想をお尋ねすると、法王は、音楽のことはよくわからないが、人々が一体になって楽しむ雰囲気を味わい、感謝している、と述べられた。エリザベス女王が在位最長記録を更新されたことについて、法王は、エリザベス女王とマーガレット王女のお写真にはこれまでずっと慣れ親しんできたので、「おめでとうございます」と申し上げたい、と述べられた。最後にハーヴィー氏がイギリスについてお好きな点をお尋ねすると、法王は、イギリス帝国のチベット介入以来、両国は強い感情で結ばれていると思う、と述べられた。

法王はセント・アンズ・カレッジに移動され、50人を超える中国人生徒を前に講演をされた。法王は、ご自身の三つの使命について簡潔に語られ、その三つとは、ひとりの人間として人類全体の幸せを育むこと、仏教僧として異なる宗教間の調和を高めること、チベット人としてチベット語やチベットの仏教文化を保護することである、と説明された。そして、心や感情についての深い理解は、インドのナーランダー僧院の伝統から育まれたものであることを強調された。




オックスフォード大学セント・アンズ・カレッジで中国人の生徒たちに向けて講演をされるダライ・ラマ法王。2015年9月15日、イギリス、オックスフォード(撮影:ジェレミー・ラッセル、法王庁)
「中国は伝統的に仏教国です。1954年から1955年にかけて中国を訪問しましたが、そのときにたくさんの仏教寺院や聖地を拝見しました。こんにち、中国人仏教徒は4億人に上るといわれています。チベット仏教を保護することは、その仏教徒の多くを利することにもなります。私は常々、歴史的にも漢人とチベット人は友人になることができるはずなのだから、友人になるべきである、と申し上げてきました」

ダライ・ラマの転生者を今後擁立しないとしたら、チベット仏教は存続できるのでしょうか、という質問が挙がると、法王は、仏教は2500年間にわたって栄えてきたが、釈尊の転生者はいらっしゃらなかったことを指摘された。同様に、ナーガールジュナ(龍樹)の転生者もいらっしゃらなかったが、その教えはこんにちまで広く仏教の中に息づいている。法王は、チベットでは7世紀に仏教が伝来されて、根づき、確立されたが、そのときにもダライ・ラマはいなかった、とも述べられた。

法王は、漢人が働き者であること、そして世界中どこへ行っても中国の言語と文化を守り続けていることを称えられた。そして、現代においてチベット語は仏教の教えを説くのに最も適した言語であることを説明されて、チベット語の保護を求めていることを理由に「分離主義者」と考えるのはあまりにも狭量である、と述べられた。そして、「皆さんは、仏陀・仏法・僧伽という三宝をご存知なのですから、21世紀の仏教徒になってください」と聴衆を励まされて、次のように述べられた。




ケンブリッジ大学モードリン・カレッジに到着されて、ローワン・ウィリアムズ師と挨拶を交わされるダライ・ラマ法王。2015年9月15日、イギリス、ケンブリッジ(撮影:イアン・カミング)
「仏陀の教えを心に馴染ませてください。しかし、仏陀の教えだからといって、そのまま受け入れてはいけません。よく調べ、検討するのです。科学者になったつもりで、分析してください」

法王はオックスフォード大学マグダレン・カレッジに戻られて昼食を召し上がられると、気候変動をテーマにしたドキュメンタリーを制作中のソフィア・ストリル=ルヴェ氏の短いインタビューに応じられた。続いて法王は、ヘリコプターでケンブリッジに向かわれた。ケンブリッジ大学モードリン・カレッジのマスターズ・ロッジに到着されると、元カンタベリー大主教ローワン・ウィリアムズ師の温かい歓迎を受けられた。お二人で明日から始まる対話の打ち合わせを手短に行なわれて、法王は一日を終えられた。
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