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インド人の専門家たちとの会見と短い法話会 2015年3月21日

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インド、ニューデリー

ダライ・ラマ法王は、インド人の異なる分野における専門家たちのグループとの会見からこの日の日程を始められた。


インド人の専門家たちのグループと会見されるダライ・ラマ法王。2015年3月21日、インド、ニューデリー(撮影:テンジン・チュンジョル、法王庁)
ラジブ・メヘロートラー氏に紹介された後、法王は、何をしている時でも、私たちは皆同じひとりの人間であるということを認識することが最も重要である、ということを明らかにされた。

「私たちは皆幸せな人生を望み、意義ある人生を望んでいます。意義ある人生を歩むということは、お金や権力、名声を得ることではなく、心に幸せを育むことなのです。そのために、私は誰と会っていても、幸せの源は私たち自身の心の中にあるということを分かち合いたいと考えています。私たちの人生がいかに複雑であっても、心の平穏を維持することができれば、私たちは幸せでいられるのです。」
「もし私たちが友人や財産に囲まれていても、怖れや疑いでいっぱいなら、私たちは幸せではありません。現代の教育システムと私たちの生き方のほとんどは物質志向の傾向があるので、私はこの点を指摘したいと思います。」
インド人の専門家たちのグループとの会見でダライ・ラマ法王法に質問をするメンバーの一人。2015年3月21日、インド、ニューデリー(撮影:テンジン・チュンジョル、法王庁)
法王は聴衆に質問をと促された。最初の質問は私たちの生活における科学技術の役割についてであった。法王は、「科学技術によりコミュニケーションと旅行のための手段は想像できないほど進歩しました。しかし、私たちは現実的な視点から物事をみる態度を維持する必要があります」と指摘された。そして法王は、「私はこの腕時計が好きで、とても大切にしています。しかし、だからといって私の心がその感情に支配されることはありません」と述べられた。科学技術が有益なものになるか有害なものになるかは、科学技術を用いる人がそれをどのように使うかによって決まるのである。

異なる宗教間の調和を図るということについて、法王は、「私はこれまでに、インドではすべての主要な宗教の伝統が愛と思いやりを説いており、それによって人々の心に平穏をもたらす可能性を持っていることを学んできました」と語られた。法王はお生まれになった時から賢明であられたのか、それとも後に賢明になられたのかと尋ねられ、自分自身は何ら特別ではなく、すべての知識は他者から得たものであると明言された。さらに法王は、現代のインド人は古代インドの知識をもっと重視すべきであると助言され、学校での普通教育の中に、宗教とは無関係に世俗の倫理観を取り入れていくことが、長い目でみれば大いに役立つだろうというお考えを述べられた。また法王は、インドの言葉から多くの言語に翻訳されている経典(カンギュル)と論書(テンギュル)を、より広く科学や哲学として誰もが学べるようにして提供するというお考えを明らかにされた。



インド人の専門家たちのグループとの会見でダライ・ラマ法王法に質問をするメンバーの一人。2015年3月21日、インド、ニューデリー(撮影:テンジン・チュンジョル、法王庁)
会が終わりに近づいた時、ホテル経営の代表者が法王の前に進み出て、貴重な時間を分かち合えたことに感謝の意を示した。今年80歳となられる法王をお祝いする「ハッピバースデー」の歌の間に、法王はバースデーケーキにナイフを入れられ、おそらくこれが今年最初になると思われるバースデーケーキを他の人々とともに分かち合われた。

昼食後、法王は約350人の人々がナーガルジュナの『根本中論偈』の法話を聞きに集まったことを述べられて、この法話を質疑応答から始められた。法王は空についての質問に対し、現実のありようとその現われを区別することが必要である、と答えられた。法王は60年もの間中観の見解についての分析と考察を続けられてきた。そして法王は最近、19才の若い女性に、もし彼女が空について分析し、探求し続けたなら、おそらく約40年後には空に対するよき理解を得ることができるだろう、と述べられた。

また法王は、死を恐れていると言う女性に対し、私たちの死に対する恐怖は、自分のからだや自己への執着と関係している、と説明された。この執着が原因となって、私たちは来世に再び生まれ変わることになる。来世における運命は、私たちが今生で有意義な人生を送ったかどうかによって決まる。私たちのような社会生活を営む生き物は、他者を助けたか、傷つけたかが基準となって来世の運命が決まるのである。



法話会でダライ・ラマ法王に質問をする聴衆の一人。2015年3月21日、インド、ニューデリー(撮影:テンジン・チュンジョル、法王庁)
他の聴衆の一人が、政府の方針に同意できず、何をすべきかをお尋ねした。ダライ・ラマ法王は、民主主義にも欠点はあるが、それでも民主主義のすばらしさを信じていることを繰り返し述べられた。インドのような巨大な国では、教育を普及させるためには大きな努力が必要であり、それを達成するためには、楽観主義と決断が必要であると述べられた。

さらに法王は、インドに亡命しているチベット人たちの未来について、これは一人の人間に頼ってどうにかなる問題ではないため、選挙によって選ばれた政治的指導者が責任をもつような体制を整えてきたことを語られた。そして、ネルー首相以来、インド政府がチベット人に示してきた多大なる親切と、特に教育分野における多大な支援を思い起されそれに感謝された。チベット難民の学校で、国際語である英語を教えるようにと薦めたのはネルー首相だったのである。亡命社会が目的としているのは、チベット本土にいる600万人のチベット人たちの願いを実現することであると明言された。



法話会で説法をされるダライ・ラマ法王。2015年3月21日、インド、ニューデリー(撮影:テンジン・チュンジョル、法王庁)
ナーガルジュナによるテキストの解説を始められ、法王は、空とは何もないことや、対象となる現象がまったく何も見つからないということを意味しているのではないことを説明された。空とは、すべての現象にはそれ自体の側からの実体がないということであり、他の原因や条件に依存して存在しているに過ぎないということを意味している。空の見解については、すべての現象には「実体がなく」、「単一でなく、多数でもなく」、「現象の原因には始まりがない」というような、本質的な自性を吟味するためのいくつかの論理的な考察方法がある。すべての現象は存在しているが、それらにはそれ自体の側から成立している実体はなく、概念作用によって名前を与えられただけの存在でしかない。

法王はジェ・ツォンカパの主な弟子の一人であったジェ・シェーラプ・センゲの話をされた。ジェ・シェーラプ・センゲはチャンドラキールティによる「人無我を理解するための7つの論理」に従って、空について深く瞑想する修行をしていた。

  1. 自我は五蘊(心とからだの構成要素の集まり)と同一ではない
  2. 自我は五蘊と別個のものではない
  3. 自我は五蘊に依存するものではない
  4. 自我は五蘊に依存されるものではない
  5. 自我は五蘊の所有者ではない
  6. 自我は五蘊という集合体ではない
  7. 自我は五蘊の色(物質的存在)なのではない

突然ジェ・シェーラプ・センゲは、本当に実体が何もないことを感じ、恐怖でシャツを掴んだ。しかし、それからジェ・シェーラプ・センゲは「もし何も存在しないならば、私のシャツを掴んでいる私とは何か?」と考えた。テキストの中で明らかに説かれているように、すべての現象は概念作用によって名前を与えられたことによって存在しているだけなのである。法王は、『根本中論偈』の18、24、26章にこのテキストの教えの真髄が要約されていると言われた。


  • 何でも縁起によって生じるもの
  • それを空であると説く
  • それは他に依存して仮設されたものなので
  • それはすなわち中道である
  • 故に縁起していない現象は
  • 何ひとつ存在していない
  • 故に、空でない現象は
  • 何ひとつ存在していない
ジェ・シェーラプ・センゲは、もしすべての現象に固有の実体があるならば、因果の法は機能を果たすことができない、と述べられた。



ダライ・ラマ法王の法話に聞き入る聴衆。2015年3月21日、インド、ニューデリー(撮影:テンジン・チュンジョル、法王庁)
24章「四つの聖なる真理についての考察」から、法王は23章「誤った見解についての考察」に戻られ、それから18章「自我の考察」に入られた。その第2偈では自我について分析されており、自我は私たちの心に現れてくるようには存在していないことが検証されている。この理解は「私」と「私のもの」に対する執着を減らすために役立つ。戯論は空により滅する。最後に法王は、26章「縁起の十二支についての考察」について説明された。

法王は、すべての仏教徒は「四つの聖なる真理」(四聖諦)の教えを受け入れていることを指摘された。第3の真理である「苦しみの止滅が存在するという真理」(滅諦)は、解脱に至ることは可能であるということを明らかにしており、解脱に至るためには、私たちは戒律・禅定・智慧の修行(三学)を実践しなければならない。

法王は、『根本中論偈』で明らかにされているように、智慧は無知を滅するための強力な対策となる武器であり、菩提心は煩悩を断滅するために必要な経済的基盤のようなものである、と述べられた。

テキストの解説を終えられて、法王は、「これで私の責任は果たし終えました。今からは、あなたがたがテキストを繰り返し読み、チャンドラキールティとブッダパーリタによる註釈書を勉強することで責任を果たす番です」と言われた。

法王は、明日、白文殊菩薩の修行を実践するための「許可灌頂」を授与することを告げられた。

「私は若い頃に文殊菩薩の瞑想修行をしましたが、私の経験では、それが智慧を磨き、鋭くするのに本当に役に立ちました。」
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