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世界学生平和会議でトークセッション「恒久的世界平和の実現に向けて」 2010年11月7日

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大阪

ダライ・ラマ法王の秋の日本ご訪問第一日目は、ご滞在先の大阪のホテルでの個人謁見から始まった。その後、あいにくの雨の中、法王はその日のイベント会場、インテックス大阪に向かわれた。29カ国から集まった若者を含む5000人の聴衆が、「恒久的世界平和の実現に向けて」と題された法王のご講演を聴きに集まった。


世界学生平和会議2010で聴衆に向け講演をされるダライ・ラマ法王。2010年11月7日、大阪(撮影:法王庁)
風邪のため喉を痛めておられるにもかかわらず、法王は力強く平和について語られた。「より平和で暴力の少ない世界が構築できるかどうかは、あなた方若者たちの肩に掛かっています。それを実現するには、まず将来の展望をもたなければいけません。平和を願うだけでは充分でなく、現実的で理にかなった具体的なビジョンをもつ必要があります。平和とは、意見の食い違いをなくすことではありません。意見の違いは決してなくなることはないからです。様々な意見や考えかたがある中で、お互いを尊重し、内なる心の平和を築くことが必要です。」法王の語りかけに会場の若者は熱心に耳を傾けた。
「暴力は私たち人間が引き起こしているのですから、それをなくすことができるのも私たち自身です。アメリカのウィスコンシン大学、スタンフォード大学、そしてエモリー大学では、科学者たちが心の平和を実現するための研究に真剣に取り組んでいます。今では、科学者たちの研究は物質的なものだけでなく、心という領域にまで及ぶようになってきています。」

「快楽だけが深い喜びをもたらすわけではありません。痛みを伴う喜びもあるのです。感覚的な快楽ではなく、心の本質に働きかけて人間に平静や喜びをもたらす究極の要因を探らなければなりません。それは信仰の有無や環境条件にかかわらず、すべての人たちに共通のものであるはずです」と法王は指摘された。

法王はかすれた、しかし説得力のある声でおよそ2時間半の講演を次のように締めくくられた。「変化は必ず訪れます。しかし、武力や武器によってではありません。決意や言葉によってでもありません。実際に行動を起こすことによって、変化を起こすことができるのです。正しい心の動機をもって行動するべきであり、一人一人が全世界を『私たち人間家族』としてとらえることができるようになった時、私たちはこの世界をよりよいものへと変えていくことができます。」

短い昼休みを挟んで、平和に関する討論が2時間にわたって行われた。「世界学生平和会議」(PCY)に参加する学生が会場を埋めた。



世界学生平和会議2010において、質問にお答えになるダライ・ラマ法王。2010年11月7日、大阪(撮影:チベットハウス・ジャパン)
「世界学生平和会議 2010」に参加した学生たちは、各自の体験に基づいてそれぞれの発表をした。彼らは「世界学生平和会議」のプログラムを通じて世界のことを学び、暴力と貧困の悪循環を断たなければいけないと感じたという。若者の発言を真剣に聴いておられた法王は、彼らが参加したプログラムを意義あるものだと讃えた上で次のように述べられた。「インターネット世代になっても顔を突き合わせて対話をすることはとても重要です。言葉だけでは人の表情までは伝わらないからです。」

法王はアルゼンチンで出会ったチリ人の物理学者との想い出にも言及された。「彼は私に、『自分の専門分野ばかりにとらわれて執着するのはいけないことだと思っている』と言いました。そこで私も、『自分が仏教徒だからといって、仏教だけに執着するのはよくない。自分の国や国民を愛し、文化を愛するのは素晴らしいことだけれど、もっと普遍的で全体的な社会観を持ち、それに対して責任を持つことが必要だ』と話しました。」



世界学生平和会議2010で、学生たちに感謝の意を伝えられるダライ・ラマ法王。2010年11月7日、大阪(撮影:チベットハウス・ジャパン)
トークセッションを締めくくって、法王は会場の若者たちに次のような言葉を残された。「私たちは時として自分の無力さを嘆き、自分では何一つ変えられないと思ってしまいます。しかしそうではありません。私も節水や節電を心がけており、シャワーを使う時は水を使いすぎないようにしたり、部屋を出る時には電気を消したりしています。小さなことですが、それでも必ず違いを生むからです。」

「あなた方の情熱は素晴らしいと思いますし、情熱とホリスティック(全体的)な考え方を持つことはとても重要です。大きなことを成し遂げようと思ったら、必ずといっていい程困難に直面するということも分かったでしょう。しかしチベットにはこういう諺があります。『九回失敗したら、九回頑張る』 つまり、決して諦めてはいけない、ということです。」

講演を終えられた法王に、会場の人々が喝采をおくった。法王はその後大阪を後にされ、車で1時間程の奈良に向かわれた。ちょうどその日、仏教伝来の地である古都奈良では、平城遷都1300年祭が閉幕しようとしていた。
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