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護国寺をあとにされるダライ・ラマ法王。2007年11月22日、東京、護国寺(撮影:テンジン・ダッセル、Phayul) |
この後法王は、東京都文京区にある真言宗大本山「護国寺」を訪問され、岡本永司貫首より心のこもった歓待を受けられて、しばらく護国寺の僧侶たちと歓談されたあと、隣接する日本大学豊山高等学校に向かわれた。そこでは約1,300人の学生たちに向けて、「有意義な人生と教育」と題する講演をされた。
法王は学生たちに向かって、次のように語られた。
「日本には最新の科学技術や、現代の知識と教養を得ることのできる近代教育があるだけでなく、日本古来の神道や仏教の伝統など豊かな精神文化が生きています。そして、その近代性と伝統のすばらしい融合があります。そこで、皆さんに是非していただきたいのは、近代教育を通して技術や知識を得るだけではなく、それと一緒に、他者に対するあたたかい思いやりの心を忘れないようにするということです。他の人たちに対するやさしさと思いやりの心があってはじめて、技術や知識を正しいよい目的のために活かすことができるからです。それだけでなく、やさしさと思いやりを持つことが、あなた自身の人生をより幸福に、平和に導いてくれるのです。」
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