インド、ヒマーチャル・プラデーシュ州ダラムサラ
ダライ・ラマ法王が1960年から暮らしておられるインド北部ヒマーチャル・プラデーシュ州ダラムサラからほど近い場所で、山間部を走っていたスクールバスが崖から深い峡谷に転落するという悲惨な事故が発生した。これを受けて法王は、ジャイ・ラム・タクル州知事に書簡を送り、次のように哀悼の意を表明された。
「カングラ地区ヌルプル近郊で発生した昨日のバス事故で、27名が命を落とし、その内23名の大半が10歳から12歳の子供たちであったことは深い悲しみに堪えません。国中の子供たちがみなそうであるように、この子供たちはそれぞれの家庭において喜びや誇りの源であり、未来への希望でした。学校からの帰路で命を落とさねばならなかったことは、じつに悲しいことです。この不幸な事故で大切な家族を失われたご遺族と負傷者された方々に、哀悼の意を捧げます」
「私は、およそ58年間にわたりヒマーチャル・プラデーシュ州に住ませていただいていますから、この州の人々のことを親戚のように身近に感じています。このような事故が起きた時に、私たちチベット人の身に災難が降りかかったように感じるのは当然のことです」
弔意のしるしとして、法王は、ダライ・ラマ基金より州知事の救済活動基金に寄付を贈られた。