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「仏教科学と現代科学の架け橋」エモリー・チベット・シンポジウム 初日 2016年12月18日

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インド、カルナータカ州 ムンゴット

南インド最大の僧院の一つデプン僧院のラチ堂からデプン・ロセリン学堂までは歩ける距離にあり、ダライ・ラマ法王はその道中を集まった人々に挨拶をしながら歩まれ、物乞いの姿を目にされると優しく声をかけられた。

シンポジウムのオープニング・セッションの説明をするゲシェ・ロブサン・テンジン・ネギ師。2016年12月18日、インド、カルナータカ州 ムンゴット(撮影:テンジン・チュンジョル / 法王庁)

広大なロセリン学堂にはおよそ300人の僧侶、初のゲシェマ(女性の仏教博士)となる20人を含む260人の尼僧、地元のチベット人の学生、海外からの参加者が集まり、第一回国際エモリー・チベット・シンポジウムが開催された。

最初にゲシェ・ロブサン・テンジン・ネギ師が、このシンポジウムは仏教と科学の対話という法王のビジョンを体現する一環として、エモリー大学、チベット文献図書館(LTWA)、主に南インドの僧侶と尼僧たちの尽力によって実現されたことを報告した。また会場であるデプン僧院はチベット三大僧院の一つに数えられ、今年は開創600周年を記念する年であると述べた。

第103代ガンデン僧院座主ジェツン・ロブサン・テンジン師による開会の辞に続き、法王が挨拶をされた。その中で法王は、このような機会に恵まれて大変光栄であること、そしてこの対話は、仏教と科学ではなく、仏教科学と現代科学の対話と呼ぶ方が好ましいと述べられた。

シンポジウム初日の冒頭で、スピーチをされるダライ・ラマ法王。2016年12月18日、インド、カルナータカ州 ムンゴット(撮影:テンジン・チュンジョル / 法王庁)

仏教をより広い視野で見るならば、理論を根拠とする限り、経験的な証拠に反するものは一切ないと法王は述べられた。また五大要素の発生と「宇宙粒子」の存在にも言及された。そして仏教における宇宙の出現と絶滅、劫という時間の単位は、科学における「ビッグバン」仮説に通じるものがあると述べられた。

仏教で説かれる様々な意識のレベルについて、法王は次のように説明された。感覚器官が機能している時は粗いレベルの意識が働いているのに対し、夢を見ている時は感覚器官が機能していないので、その意識はより微細なレベルになり、気を失った状態ではさらに微細になる。しかし、最も微細な意識が現れるのは死の状態である。高僧の中には、医師による臨床的な死が告知された後も、からだが新鮮な状態でとどまるケースがみられるが、これは臨床的な死の後も、まだ微細な意識がからだの中にとどまっているためであると考えられる。これについてはさらに追求する必要があり、現在その研究が進められている。

フランス人の哲学者ミシェル・ビットボル教授は、発表の中で、哲学は科学と仏教をつなぐ架け橋となると述べた。仏教は世界を新たなルネッサンスへと導き、世界を理解する扉を開く鍵となるという、仏教に精通した生物学者フランシスコ・バレーラ氏の言葉を引用した。また科学の分野では、瞑想の機能とその活用についてのあらゆる答えを探っていると述べた。ビットボル教授は、欧米における科学的知識は過大評価されていると指摘したものの、仏教が説く、意識には始まりがないという説は、科学が説く進化論と矛盾すると述べた。

シンポジウムで、人類学者のキャロル・ウォースマン教授のプレゼンテーションに対して感想を述べられるダライ・ラマ法王。2016年12月18日、インド、カルナータカ州 ムンゴット(撮影:テンジン・チュンジョル / 法王庁)

人類学者キャロル・ウォースマン教授は、エモリー・チベット・サイエンス・イニシアチブ(Emory Tibet Science Initiative / ETSI)が進めている、チベット僧院における継続的な総合科学教育プログラムについて発表した。同氏は、このプログラムを受講した僧侶が、将来それぞれの地元の僧院で科学教育を率先できるようにするための土台づくりについて報告した。プログラムを受講する僧侶らには、次のような問いが投げかけられる。物質とは何か? 生命の根源とは? 感覚はどう起こるか? 知識を本当に得ることはできるか? ウォースマン教授は最後に、仏教科学と現代科学は今後多くの点で相互に恩恵し合えると結論付けた。

第2部では、ジョン・ドゥラント教授が「科学とは何か?」をテーマに発表を行い、その答えは科学者の発言ではなく、行動にあると説明した。そして多くの人が信じ込んでいる、科学的な知識を考えるのは簡単であるという科学的な確証には議論が及ばないことに触れ、ニュートンの万有引力の法則に対する疑いをその例として挙げた。また、最近まで藻類と真菌から成るとされていた地衣類(微細な藻類と糸状菌の複合体)には、酵母菌という3つ目の構成要素が発見されたことも別の例として挙げた。

シンポジウムで、仏教の「正しい認識(量)」についてプレゼンテーションを行うソナム・チョぺル師。2016年12月18日、インド、カルナータカ州 ムンゴット(撮影:テンジン・チュンジョル / 法王庁)

ドゥラント教授は、さらに、科学の現場には欠かせない仮説、予言、実験、観察は、光学天文学や化石の研究には関連性がほとんどないとして、科学的方法論が完璧ではないことを指摘した。また、客観的科学のありようにも疑問を示し、科学の進歩は志を同じくする者たちのコミュニティーで培われるもので、個人でなし得るものではないと述べた。

ソナム・チョペル師は、仏教における「正しい認識(量)」について発表し、それは大変説得力のあるものだった。煩悩を滅するには、「正しい認識(量)」を一切の疑いの余地なく明白にする必要がある。チョペル師の説明によると、私たちが知ることのできる対象物には次の3つの種類がある。はっきりと現れた現象、隠された現象、非常に隠された現象、である。

最後に法王は、それぞれの発表者たちに感謝の辞を述べられ、特にすべての発表を英語で行ったチベット人僧侶らの勇気と能力を高く評価された。会場を後にされた法王は、車でデプン・ラチへ戻られた。

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